0120-587-250営業時間:10:00〜18:00(火・水曜定休)

WTC(ウォークスルークローゼット)で、風も人も通れるムダのない動線づくり

2025年06月08日(日)

WTCはその名の通り、複数の入り口を設けて通り抜けができるようにした収納。双方向に風が通るため通気性に優れ、家事動線、身支度動線をつくりやすいのがメリット。移動と収納を兼ねることで、スペースの限られたマンションでも、ムダのない間取りが叶います。今回は、WTCの事例を間取りとともにご紹介します。
※WTCはWICの一種であるため、間取図上ではWICと表記されている場合もあります。

――――――――――――――――
目次

――――――――――――――――

 

身支度をラクに!王道は寝室とリビングをつなぐWTC 

WTCの場所として最も多いのが、LDKと寝室の間。寝室で目覚めて、クローゼットで着替えてリビングに出ることができます。また、バルコニーで干した洗濯ものをリビングでたたみ、クローゼットへしまう、という洗濯動線もスムーズです。いくつか事例を見てみましょう。

リビング側はルーバー引き戸で、寝室側はカーテンでふんわり

玄関を入って突き当たりにLDKという間取りでは、通常は廊下から個室にアクセスすることになります。
間にWTCをつくることで、LDKから直接寝室に行くことが可能に。

キッチン奥は洗面室からバスルーム、廊下へと抜ける動線。
WTCは写真の右側のルーバー扉で、通気性も確保しつつプライベートな場所を目隠ししています。

奥はこんな感じで、寝室側はカーテンでゆるく仕切りました。
両サイドにたっぷり洋服をしまうことができます。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.931 光と風とともにとともに心地よく、自分らしく

 

海外ドラマのクローゼットみたいに、好きなクロスで彩って

同様にリビングから寝室に抜けるWTC
こちらのおうちはWTCの入り口を対面キッチンの隣にしました。

リビング側からはWTCの入り口は見えません。

内部はお客様からの要望で、ドラマチックなティファニーブルーのクロスを採用。
天井を上げて現しにして、上部にはサーフボードを置ける棚もつくりました。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.906 “趣味”に合わせて大改革!

 

L字型につくったクローゼットの寝室側をワークスペースに

アイランドキッチンのあるLDKから、寝室までをWTCでつないだ例です。
まっすぐではなく内部をL字型にして、収納量を増やしました。

L字型にすることでできたスペースの寝室側は、オープン棚を造作しワークスペースに。
オンライン会議や集中したいときは、ロールスクリーンを下ろすこともできます。

リビング側はこんな感じで、右側の引き戸がWTCの入り口。
引き戸は板張りの壁と同素材で空間に馴染ませました。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.912 遊ぶ!くつろぐ!わが家のキャンプサイト

 

寝室同士をつないで、家族それぞれが使いやすいWTC

リビング側と奥の寝室側で、引き戸の種類も使い分けて

続いては、寝室と寝室の間にWTCをつくった例です。
リビングから寝室①→WTC→寝室②と通り抜けが可能で、フロア全体に風が通ります。

リビング側は、風が通りやすくデザイン性も高いルーバー扉の引き戸を採用。

玄関側の寝室とクローゼットの間は、シンプルな白い引き戸にしました。
WTC内部も一方を扉付き収納とすることでスッキリ。
手持ちのタンスがぴったりに納まるように計算しています。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.873 穏やかな時間が流れる 大人ナチュラル

 

衣装持ちの家族に、寝室からも廊下からも入れるWTC

すべての収納が廊下につながるウォークスルーに

収納が足りず、室内にものがあふれている状態を解消したい、というお客様。
シュークローク、パントリー、WTCと大収納を設けてスッキリ暮らせるようにしました。
各収納は廊下につながっており、取り出す&しまうがスムーズです。

寝室側のクローゼット入り口はロールスクリーンで仕切れるようにしました。

こちらはWTCの内部。
お洋服をたくさんお持ちのご家族のために、ハンガーがかけられるバーもたっぷり設置しました。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.877 3世代の暮らしにくつろぎと心地よさを

 

キッチンから寝室へ。生活動線を重ねた合理的なWTC

収納と水まわりを間取りの中心に集約して暮らしやすく

キッチンの奥に冷蔵庫や調理家電が隠せるパントリーをつくり、そこからWTCへと動線をつなげた例です。

キッチンから寝室までまっすぐ、風と光が通ります。

こちらが寝室側。
WTCの入り口は扉を設けず、間口の広くすることで空間に伸びやかさをプラス。
コンパクトなスペースでも圧迫感なく過ごすことができます。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.899 美しく暮らす

 

3つの場所をつなぐWTCで、マルチアクセスを可能に 

最後にご紹介するのは、3か所から出入りできるWTC。 
ある程度の広さがあれば、家全体の動線を増やせるため、より暮らしやすくなります。

変則的な間取りを回り込まなくても移動できるように

マンションの2戸をつないでひとつの住戸にしたおうち。
やや変則的なかたちのためデッドスペースも多く、広さが暮らしやすさにつながっていない点が課題でした。
そこで、洗面室の正面に大容量のWTCを新設。

WTCの奥はワークスペースで、そこからリビング・ダイニングに抜けることができます。

 この写真の事例詳細はこちら:事例No.922 間取りもインテリアもブラッシュアップ

 

メゾネットの階段下スペースを利用してWTC

メゾネットタイプのマンションで、1階にLD、書斎、寝室につながるWTCをつくった例。
間取りの中央付近で、廊下のような役割も果たしています。

階段下スペースを利用しているため、天井が一部勾配天井に。
家族の衣類がたっぷりしまえて、家事動産の短縮にもつながりました。

この写真の事例詳細はこちら:事例No.939 ヴィンテージマンションで快適に住まう

 

まとめ

大容量で使いやすいWTCは、マンションを中心に導入例が増えてきました。間口の仕切り方はさまざまですが、デザインと実用性を重視するなら、今回の事例にもあったルーバー扉がオススメ。軽やかさを重視するならカーテンやロールスクリーン、いっそのことオープンにするという方法も。採用したい場所や予算、ライフスタイルに合わせてご検討ください。

  • facebook
  • instagram
  • twitter
  • pinterest
  • youtube