「壁向きキッチン」リビングダイニングとの快適な配置アイデア集
2022年1月18日(T)
すっかり定番となった対面キッチンへのリノベーション。しかし、壁向きのキッチンの人気も根強く、希望する方も必ず一定数はいらっしゃいます。配管やコストの関係で対面にできなくて…という場合もありますが、お料理に集中できる、スペースを広く使えるなど、壁向きのメリットもたくさん。
ところで、壁向きキッチンを作るときに気になるのが、ダイニング・リビングとの関係性。たとえば、ダイニングテーブルをどう置くか、どのようにしてリビングからの視線を逸らすかなど。家事動線や居心地のよさから導きだした、壁向きキッチンの配置アイデアをご紹介します。
お子さんが生まれたこともあり、リビングを広くして収納も増やしたいとリノベを決められました。
独立していたキッチンは仕切りをなくしてリビングとつなげ、小上がりの和室に。
隣の洋室と一体化させたリビングに壁付けのキッチンを設置しました。
もともとは写真奥の和室が独立キッチンで、天井の梁部分に壁と建具がありました。
キッチンの壁は夫人が気に入っていた白いタイル貼りに。
吊り戸棚の下にはレンジフードの高さに合わせてさらに棚板を追加し、収納量を増やしました。
しまうスペースがたくさんあると、壁付けキッチンでもすっきり保てますね。
キッチンに立っている間は、赤ちゃんはすぐ隣の和室へ。
対面キッチンでなくても、子どもに目が届くよう配慮されています。
2部屋分の開口部からの明るい光に満たされたLDK。
左からリビング、ダイニング、キッチンと配置され、食事の準備もスムーズです。
テーブルがあるため、リビングからキッチンシンクの中が見えないのも来客時などは助かりますね。
上記事例詳細はこちらから:No.367 収納upで快適空間
玄関側に書斎と寝室を作ったことで、19畳あったLDKの壁を少し手前に移動。
キッチンを対面ではなくL型にしたことで開放感はそのままで、使いやすい間取りを実現しました。
キッチンの位置を変えて出てきた配管は、収納の下にうまく収めて見えないように。
吊り戸棚はタモ材で造作しました。
壁のブルーとベージュのタイルはオーナーさんのこだわり。
床も、水がかかるキッチン周りだけタイルを貼ってアクセントにしています。
キッチンから見るとこんな感じ。
調理家電はダイニングテーブル側に置き、コーヒーをいれたり料理を温め直すのもスムーズ。
海外の長期滞在型コンドミニアムのような、コンパクトながらも居心地の良い住空間ができ上りました。
上記事例詳細はこちらから:No.541 素材とディテールにこだわった、風の通る心地よい住まい
取り除けない壁を残して2つの開口を設け、角をアールにすることで優しい雰囲気に。
廊下だった部分もダイニングスペースに取り込んでいるので、LDK全体にゆとりが生まれました。
開放感がありつつもセミセパレートの広めのキッチンが、ダイニングカフェのようです。
お料理が好きな人や、お料理の合間にお茶を飲んだりする時間によさそうです。
アールの入り口に合わせて、ダイニングテーブルも丸いものを選びました。
リビングからの眺めはこんな感じ。
一角にデスクを造作し、パソコンや子どもたちの勉強に活用。
キッチンやリビングにいる家族と一緒に過ごせるのも嬉しいですね。
天井際に間接照明を入れたことで、夜はしっとりと落ち着いた雰囲気でくつろぐことができます。
上記事例詳細はこちらから:No.568 『みんな集まれー』一緒が楽しい広々リビング!!
築14年とまだ新しかったのですが、自分たちの好みとライフスタイルに合う住まいにリノベしました。
ご希望は「和室を取り込んで明るく開放的なリビングにしつつも、ゆくゆくは個室として使えるようにもしたい」ということ。
そのため、撤去した和室部分には新たに造作の仕切り戸を設置し、普段は開け放してリビングと一体化。
写真の手前側がもとの和室部分です。
ご夫婦で料理を楽しまれることもあるというキッチンは、壁を取り払ってオープンな空間に。
当初は造作カウンターの設置を希望されていましたが、将来のフレキシブルな間取り変更に対応できるよう、テーブルに。
作業台代わりのテーブルと平行にダイニングテーブルを置き、ダイニング空間としました。
キッチンのみフロアタイルとすることで、ダイニングと自然にゾーニングしています。
この写真の事例詳細はこちら: No.592 やってみたいをつめこんだ自分たちらしい空間
キッチンと洋室を合わせて、広々としたダイニングキッチンにリノベしたおうち。
真ん中には作業台とダイニングテーブルを兼ねたカウンターを造作しました。
在宅ワークの多いご夫婦ということで、窓際のデスクとカウンターをお仕事にも使えるよう設置。
そのため、キャビネットも備えたノマド仕様としました。
デスク側から見ると、キッチンを備えたオフィスのようなイメージ。
キッチンとカウンター、椅子の色とデザインが統一されているのですっきり見えます。
窓際にはゆったりとしたソファも置いて、お仕事の合間の休憩や、リビングスペースとしても。
テレワークが定着したことで、今後はこのスタイルが増えていきそうですね。
上記事例詳細はこちらから:No.778 地球に優しく 暮らしに優しく
独立していたキッチンをLDKと一体化し、ダイニングテーブルと並ぶ位置に広々とした作業台を造作しました。
夫婦ふたりで料理したり、パンやピザなど、スペースが必要なメニューも余裕で作れますね。
キッチン周りや作業台はモールテックスというモルタル風の塗料で仕上げ、無機質なイメージに。
天井の黒く直線的なライティングレールが、よりスタイリッシュさを演出しています。
もともとキッチンだった部分は、広々としたパントリーに。
冷蔵庫もパントリーに置いているので、よりすっきりした見た目になっています。
料理と食事を楽しむスペース、ソファでくつろぐスペースを自然に左右に振り分け、居心地のよさを創出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.599 理想の暮らしを楽しむデザイン
お子さんが独立したご夫婦が、細かく仕切られていた間取りをふたり暮らしに合わせて住みやすく変えられました。
もともとは玄関から伸びた廊下を中心に、部屋が左右に配置された間取り。
そこで、浴室、洗面室、トイレの水まわりスペースを中央に集約。
それらを囲むように、玄関からキッチン、リビング、寝室、収納と動線をひきました。
寝室のウォークインクローゼットはそのまま玄関ホールへ。
写真ではキッチンの奥が玄関ホール、真ん中のドアはバスルームへ、奥の入り口は寝室につながっています。
玄関ホールからリビングをつなぐ廊下の役割も担うキッチン。
そのため、壁はさわやかなブルーのタイル貼りにし、お客様が通っても見栄えがするように。
家全体をぐるりと回遊できるため、効率的で生活しやすい間取りとなっていますね。
上記事例詳細はこちらから:No.549 ウォークスルーキッチンがお出迎え。素足で心地よい住まい
しかし、どのお家にも共通するのは「収納を充実させてすっきり見せる」、「タイルや収納扉はリビングのインテリアと合わせて考える」ということ。パントリーを設けて、生活感のあるものはすべてそちらへ隠してしまう、というのもいいですね。「リノベ=対面キッチン」と決めてしまわず、壁向きキッチンも含めた間取りの可能性を探って、ベストの住みやすさを見つけていきましょう!
>>壁付けキッチンの事例をもっと見る
ところで、壁向きキッチンを作るときに気になるのが、ダイニング・リビングとの関係性。たとえば、ダイニングテーブルをどう置くか、どのようにしてリビングからの視線を逸らすかなど。家事動線や居心地のよさから導きだした、壁向きキッチンの配置アイデアをご紹介します。
【リビングとの間にテーブル】キッチンをほどよく隠してくれる
築17年のマンションにお住まいのご家族。お子さんが生まれたこともあり、リビングを広くして収納も増やしたいとリノベを決められました。
独立していたキッチンは仕切りをなくしてリビングとつなげ、小上がりの和室に。
隣の洋室と一体化させたリビングに壁付けのキッチンを設置しました。
もともとは写真奥の和室が独立キッチンで、天井の梁部分に壁と建具がありました。
キッチンの壁は夫人が気に入っていた白いタイル貼りに。
吊り戸棚の下にはレンジフードの高さに合わせてさらに棚板を追加し、収納量を増やしました。
しまうスペースがたくさんあると、壁付けキッチンでもすっきり保てますね。
キッチンに立っている間は、赤ちゃんはすぐ隣の和室へ。
対面キッチンでなくても、子どもに目が届くよう配慮されています。
2部屋分の開口部からの明るい光に満たされたLDK。
左からリビング、ダイニング、キッチンと配置され、食事の準備もスムーズです。
テーブルがあるため、リビングからキッチンシンクの中が見えないのも来客時などは助かりますね。
上記事例詳細はこちらから:No.367 収納upで快適空間
【ひとつのスペースに】作る→食べる→くつろぐをコンパクトに
1LDKの中古マンションを購入し、自分たちの生活に合わせてリノベしたご夫婦です。玄関側に書斎と寝室を作ったことで、19畳あったLDKの壁を少し手前に移動。
キッチンを対面ではなくL型にしたことで開放感はそのままで、使いやすい間取りを実現しました。
キッチンの位置を変えて出てきた配管は、収納の下にうまく収めて見えないように。
吊り戸棚はタモ材で造作しました。
壁のブルーとベージュのタイルはオーナーさんのこだわり。
床も、水がかかるキッチン周りだけタイルを貼ってアクセントにしています。
キッチンから見るとこんな感じ。
調理家電はダイニングテーブル側に置き、コーヒーをいれたり料理を温め直すのもスムーズ。
海外の長期滞在型コンドミニアムのような、コンパクトながらも居心地の良い住空間ができ上りました。
上記事例詳細はこちらから:No.541 素材とディテールにこだわった、風の通る心地よい住まい
【あえて独立させて】ダイニングカフェのムードを楽しむ
前の2例は壁を撤去したり移動させてLDKの広さを変えていますが、こちらは抜けない壁があった例。取り除けない壁を残して2つの開口を設け、角をアールにすることで優しい雰囲気に。
廊下だった部分もダイニングスペースに取り込んでいるので、LDK全体にゆとりが生まれました。
開放感がありつつもセミセパレートの広めのキッチンが、ダイニングカフェのようです。
お料理が好きな人や、お料理の合間にお茶を飲んだりする時間によさそうです。
アールの入り口に合わせて、ダイニングテーブルも丸いものを選びました。
リビングからの眺めはこんな感じ。
一角にデスクを造作し、パソコンや子どもたちの勉強に活用。
キッチンやリビングにいる家族と一緒に過ごせるのも嬉しいですね。
天井際に間接照明を入れたことで、夜はしっとりと落ち着いた雰囲気でくつろぐことができます。
上記事例詳細はこちらから:No.568 『みんな集まれー』一緒が楽しい広々リビング!!
【テーブルを使って】作業台兼カウンターに
将来の子育ても視野に入れつつ、賃貸住宅からの住み替えで中古マンションを購入されたご夫婦。築14年とまだ新しかったのですが、自分たちの好みとライフスタイルに合う住まいにリノベしました。
ご希望は「和室を取り込んで明るく開放的なリビングにしつつも、ゆくゆくは個室として使えるようにもしたい」ということ。
そのため、撤去した和室部分には新たに造作の仕切り戸を設置し、普段は開け放してリビングと一体化。
写真の手前側がもとの和室部分です。
ご夫婦で料理を楽しまれることもあるというキッチンは、壁を取り払ってオープンな空間に。
当初は造作カウンターの設置を希望されていましたが、将来のフレキシブルな間取り変更に対応できるよう、テーブルに。
作業台代わりのテーブルと平行にダイニングテーブルを置き、ダイニング空間としました。
キッチンのみフロアタイルとすることで、ダイニングと自然にゾーニングしています。
この写真の事例詳細はこちら: No.592 やってみたいをつめこんだ自分たちらしい空間
【カウンターを造作】テーブル兼ノマド用デスクとしても
もちろん、キッチンカウンターを造作することもできます!キッチンと洋室を合わせて、広々としたダイニングキッチンにリノベしたおうち。
真ん中には作業台とダイニングテーブルを兼ねたカウンターを造作しました。
在宅ワークの多いご夫婦ということで、窓際のデスクとカウンターをお仕事にも使えるよう設置。
そのため、キャビネットも備えたノマド仕様としました。
デスク側から見ると、キッチンを備えたオフィスのようなイメージ。
キッチンとカウンター、椅子の色とデザインが統一されているのですっきり見えます。
窓際にはゆったりとしたソファも置いて、お仕事の合間の休憩や、リビングスペースとしても。
テレワークが定着したことで、今後はこのスタイルが増えていきそうですね。
上記事例詳細はこちらから:No.778 地球に優しく 暮らしに優しく
【カウンターを造作】ダイニングテーブルを並べて
カウンター+ダイニングテーブルの両づかいなら、お料理のスペースを広くとることができます。独立していたキッチンをLDKと一体化し、ダイニングテーブルと並ぶ位置に広々とした作業台を造作しました。
夫婦ふたりで料理したり、パンやピザなど、スペースが必要なメニューも余裕で作れますね。
キッチン周りや作業台はモールテックスというモルタル風の塗料で仕上げ、無機質なイメージに。
天井の黒く直線的なライティングレールが、よりスタイリッシュさを演出しています。
もともとキッチンだった部分は、広々としたパントリーに。
冷蔵庫もパントリーに置いているので、よりすっきりした見た目になっています。
料理と食事を楽しむスペース、ソファでくつろぐスペースを自然に左右に振り分け、居心地のよさを創出しています。
上記事例詳細はこちらから:No.599 理想の暮らしを楽しむデザイン
【ウォークスルーキッチン】水回りとLDをつなぐ
最後は、ウォークスルーキッチンをご紹介します。お子さんが独立したご夫婦が、細かく仕切られていた間取りをふたり暮らしに合わせて住みやすく変えられました。
もともとは玄関から伸びた廊下を中心に、部屋が左右に配置された間取り。
そこで、浴室、洗面室、トイレの水まわりスペースを中央に集約。
それらを囲むように、玄関からキッチン、リビング、寝室、収納と動線をひきました。
寝室のウォークインクローゼットはそのまま玄関ホールへ。
写真ではキッチンの奥が玄関ホール、真ん中のドアはバスルームへ、奥の入り口は寝室につながっています。
玄関ホールからリビングをつなぐ廊下の役割も担うキッチン。
そのため、壁はさわやかなブルーのタイル貼りにし、お客様が通っても見栄えがするように。
家全体をぐるりと回遊できるため、効率的で生活しやすい間取りとなっていますね。
上記事例詳細はこちらから:No.549 ウォークスルーキッチンがお出迎え。素足で心地よい住まい
まとめ
冒頭でも触れたように、スペースを大きく使えるのが壁向きキッチンのメリット。キッチンが壁面の一部となることで、LDKがまとまった大きな空間となります。大きな違いはカウンターを置くかどうかで、カウンターによって対面キッチンのような雰囲気にもなり、お料理の家事動線も大きく変わります。しかし、どのお家にも共通するのは「収納を充実させてすっきり見せる」、「タイルや収納扉はリビングのインテリアと合わせて考える」ということ。パントリーを設けて、生活感のあるものはすべてそちらへ隠してしまう、というのもいいですね。「リノベ=対面キッチン」と決めてしまわず、壁向きキッチンも含めた間取りの可能性を探って、ベストの住みやすさを見つけていきましょう!
>>壁付けキッチンの事例をもっと見る