【プランナー監修】洗面の収納には何が必要?できる工夫を、事例を交えてご紹介
住む人によって、意外とはっきり個性が表れる場所のひとつに洗面スペースがあります。歯みがきや洗顔だけでなく、メイクや身支度、洗濯など使い方は人それぞれ。最近は洗面台を廊下などに出すアウトベイシンスタイルも定着し、ますますバリエーションが増えています。洗面まわりの収納をどのように考えるべきか、スタイル工房のプランナーに聞きました。

チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。
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目次
- まずは、洗面収納にしまうものをチェック!
- 洗面収納で迷いがちなポイントとライフスタイルによる違い
- 洗面収納の工夫① ニッチや飾り棚で見せながら収納
- 洗面収納の工夫② 海外のプロダクトや造作で個性を発揮
- 洗面収納の工夫③ オープン収納と扉付き収納を比較
- まとめ
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まずは、洗面収納にしまうものをチェック!
洗面室で使うものは?家族で書き出してみて
洗面収納を考えるときにまず考えるべきは「何をしまいたいか」。歯ブラシや電動歯ブラシ、ひげそり、ドライヤー、化粧品など、洗面台まわりで使うものだけでなく、タオルや下着、パジャマまで洗面室に置きたいという人もいます。さらに、洗濯機を置くなら洗濯洗剤、ランドリールームまで兼ねるなら物干しやサーキュレーターなども必要になってきます。
「洗面室ですることは、人によって違います。メイクやドライヤーは洗面室でする方もいれば、寝室などにあるドレッサー、もしくはリビングでという方もいらっしゃるでしょう。洗面室には、小さいお子さまのためのステップや、猫を飼っているおうちなら猫トイレを置くという方も。そうなると、猫砂なども洗面室に置くことになりますよね」と黒沢プランナー。まずは、洗面室に置きたいものを一度書き出してみると、必要な収納が見えてきます。
タオルや着替えまでしまうなら、必要なスペースも変わる
収納スペースを大きく左右するのは、タオルやバスタオルなどのリネン類です。必要な量の目安は、バスタオルなら一人3枚程度、フェイスタオルなどで一人4枚程度。ただし、実際に必要な量は各々の使い方によって変わります。タオルに加えてパジャマや下着、脱衣かごまで置きたい場合は、さらに収納スペースが必要です。
「リノベーションでは、まずは一般的な収納量でご提案して、そこから一緒に調整していきます。入りそうにないものはお伝えして、どこに持っていくと不便がないかを考えます。例えば、タオルや着替えを洗面に置くスペースをとれなければ、洗面室から取り出しやすい場所や、洗濯物をしまう際にも使いやすい場所に収納を設けるなど、家族の使い勝手や日々の動線を考慮しながらご提案します」(黒沢プランナー、以下同)。
洗面収納で迷いがちなポイントとライフスタイルによる違い
扉を付ける?それともオープンにする?
洗面収納を考えるときに迷いやすいのが、扉を付けるかどうか。「扉付きにするか、オープンにするかは、お客様によってご希望が分かれるところです。ご家族の人数や使い方によっても、使いやすい収納の形は変わってきます」
オープン収納の利点は、しまったものがすぐに取り出せて、収納するものに合わせてフレキシブルに使えること。一方で、洗面まわりに置くものが多い場合は、扉付きにすることで生活感を抑えやすくなります。
「どちらが使いやすいかは、収納するものや見せ方の好みによっても変わります。オープン収納にする場合は、中に入れるカゴなどもあらかじめ決めておくと、すっきりと使いやすくまとまりますね。種類ごとにカゴを使い分けて収納することで、必要なものが取り出しやすくなり、見た目もすっきりとした印象になります。収納内部の寸法も、こうした収納用品のサイズを考慮しながらご提案しています」。
ミラー裏の収納も、入れたいものを確認
洗面台そのものの収納も、選ぶときにチェックしておきたいポイントです。「三面鏡の裏側は、化粧品や身支度用品をまとめて収納できる便利なスペースです。ただ、カタログだけでは収納内部の使い勝手までは分かりにくいので、ショールームで実際に確認してみるとよいと思います」と黒沢プランナー。収納の大きさだけでなく、扉の開閉やものの出し入れのしやすさも確認しておくと、リノベーション後の使い勝手につながります。
それではここからは、実際のリノベーション事例から、洗面収納の工夫をご紹介します。
洗面収納の工夫① ニッチや飾り棚で見せながら収納
【戸建て|築15年|リノベーション面積 約103㎡】

まずは、マネしやすい例からご紹介します。
既製品のシステム収納を取り入れつつ、鏡の横にオープン収納をつくった例。

ミラー裏の収納は見せたくないものを隠すのに便利な反面、使いたいものをさっと手にとれないという弱点も。
鏡で出っ張った分の壁を利用してオープンな棚を作っておけば、手が濡れているときなどに便利です。
延長した洗面カウンターの下部もオープンにして、椅子や脱衣カゴを入れるスペースとして使っています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_163.html
【戸建て|築20年|リノベーション面積 約47㎡】

洗面台まわりの壁に収納を設けるのが難しい場合は、周辺の空いたスペースを活用して収納棚を造作する方法もあります。
こちらの住まいは隣の洗濯機の上を収納スペースにしました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_1042.html
【マンション|築30年|リノベーション面積 約55㎡】

鏡の横に窓があったり、ミラー収納を設けないため出っ張らせたくない!という場合におすすめ。

シンク下には猫ちゃんのトイレを置き、正面からは板で隠せる仕様にしました。
普段は隠して愛猫が落ち着いて用を足せる環境にしておき、お掃除のときなどには扉を取り外すことができます。
洗面収納の工夫② 海外のプロダクトや造作で個性を発揮
【マンション|築36年|リノベーション面積 約81㎡】

続いては、収納としての使いやすさに加え、デザインにもこだわった洗面収納をご紹介します。
まずは、一面のタイル壁に、丸型と角の丸い四角形の鏡を2つ並べた洗面室。

四角い方の鏡は、実は鏡裏がニッチ収納に。
海外製の収納付きミラーを壁に埋め込むことで、スタイリッシュなインテリアと実用性を両立しています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m95.html
【マンション|築11年|リノベーション面積 約83㎡】

こちらはサイド壁のニッチにルーバー扉を造作した例。

ニッチはすぐ手にとりたいけど見せたくない、歯磨きグッズのためのコーナーに。
洗面台に直接置くよりも清潔感があり、ルーバー扉なので通気性も◎。
ニッチ内部の壁に柄クロスをあしらい、さりげないインテリアのアクセントにしました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m43.html
【マンション|築38年|リノベーション面積 約69㎡】

廊下などのオープンな空間に洗面台を設ける「アウトベイシンスタイル」は、家族だけでなく、お客様の目にも触れやすいため、収納の工夫も大切なポイント。
こちらのお住まいでは、鏡の隣に棚を造作し、あえて「見せる収納」を取り入れました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m101.html
洗面収納の工夫③ オープン収納と扉付き収納を比較
【マンション|築23年|リノベーション面積 約74㎡】

最後に、洗面台まわりをオープンにした例と、扉付き収納を作った例を見比べてみましょう。
こちらがオープンにした例で、ものを置けるのはミラー裏と、洗面カウンター下のみです。
こちらはランドリールームも兼ねているため、洗濯機横の壁には可動棚を造作。
上段にはリネン類、下段には洗濯カゴが収まるスペースを設けました。
可動棚なので、高さを自由に変えられるのもいいですね。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_138.html
【マンション|築35年|リノベーション面積 約78㎡】

洗面まわりの収納に扉を設けたリノベーション例です。

洗濯機など生活感が出やすいもの、こまごまとしたものは引き戸の奥の脱衣室へ。
洗面まわりはいつもスッキリ保てるため、お客さまにも洗面台を使ってもらいやすいですね。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t122.html
【マンション|築26年|リノベーション面積 約67㎡】

こちらもアウトベイシンスタイルの洗面台です。
収納には、一般的なフラット扉だけでなく、ルーバー扉を採用するという選択肢も。ルーバーならではのデザインが空間のアクセントになるだけでなく、通気性にも優れているため、タオルなどのリネン類を収納する場所にもぴったりですね。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s118.html
まとめ
洗面収納は、収納量や使い勝手だけでなく、家族の暮らし方や住まい全体とのつながりまで考えて計画したいもの。今の生活に必要なものはもちろん、家事動線やライフスタイルの変化も見据えておくと、長く使いやすい洗面空間につながります。自分たちにとって使いやすい洗面室とはどんなものなのか、リノベーションの機会にご家族と話し合ってみるのもいいかもしれませんね。








