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【プランナー監修】リノベーションでキッチンは移動できる?事例を交えながらQ&Aで解説!

2026年04月28日(火)

家族のコミュニケーションや家事動線において、重要な拠点であるキッチン。キッチンの位置で暮らしやすさが大きく変わるため、リノベーションで移動したいという人も多いはず。しかし、ライフスタイルや既存の建物の状態によってできることは千差万別。今回は「キッチンの移動」についてプランナーに質問してみました。

一級建築士、スタイル工房チーフプランナー 鈴木
お施主様と綿密なコミュニケーションを取りながら問題を解決、マンション・戸建て共に数多くのリノベーションに携わってきた。

Q. リノベーションの打合せでは、どんなことを聞かれるの?

A. 誰がキッチンを使うかや、ふだんの家事のやり方をお聞きします。

「必ずお聞きしているのが、ご家族の中で『誰が』『どのように』キッチンを使うかです。ご夫婦同時にキッチンに立つことはあるのか、子どもたちにどんな風にお手伝いをしてもらうのかなどですね。じっくりお料理に集中できるキッチンと、何人かで同時に使いやすいキッチンは配置が全く異なります」(鈴木プランナー、以下同)。

また、お買い物から帰ってきて食材をしまうまでの動線や、食品のストックをどれくらい置きたいか、調理家電の数や使う頻度なども必ず押さえるポイントだそう。

「キッチン配置の主な目的は、家事動線の整理にあります。そのため、パントリーやユーティリティ(家事室)と一緒にプランニングしていきます。最近はLDK空間を一体化する間取り変更が多いため、リビングからキッチンへの見え方もポイントになりますね」

移動ありきではなく、まず、どのような動線ならば動きやすいか。リビング・ダイニングから見て、スッキリ片付いて見えるか。これらを意識してキッチンまわりを含めた家事動線全体の間取りを考えるため、ちょっとずらしたり、向きを変えるといった移動にとどまることも。

 

◆向きを90℃変えてⅡ型に変更&パントリーを新設

例えばこちらのマンションリノベーション。
もともとリビングを向いていた対面キッチンの向きを90℃動かし、シンクのみ壁付けのⅡ型に変えました。

 

奥にはパントリーをつくって冷蔵庫や調理家電はその中へ。
リビング側からの見た目が格段にスッキリと、洗練されたキッチンになりました。

全体の中のキッチンの占めるスペース自体はほとんど変わっていませんが、両側から回り込めて動きやすく。
背面側とカウンター下、パントリーと収納量も大幅にアップしています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_h62.html

 

 

Q. マンションでキッチンを移動する時の注意点やポイントは?

A. 規約や床下の状態は重要。ケースによっては移動できないことも。

気になるのがマンションリノベーションの場合。スペースの限られているマンションでも、キッチンの移動はできるのでしょうか?

「戸建てに比べると、マンションでの水まわりの移動は制約が多いことがあります。ひとつはマンション規約。そもそも移動がNGというケースもあるので、その場合は交換のみとなります。

また、床下の状態も重要です。二重床になっているマンションは床下に配管を通せるため、比較的キッチンの移動がしやすいのですが、そうでなければキッチン本体の字型を変えたり、キッチン部分の床を上げるなどの工夫が必要となります。

キッチンの移動が難しいマンションでも、カウンターを造作したり、回遊動線をつくることで使い勝手を向上させることができます。キッチン以外のスペースや収納とのバランスも加味して、使いやすいキッチンをプランニングします」

 

◆位置は変えずに30cm短くして、リビングをゆったり

こちらのペニンシュラキッチンは、もともと背後の壁部分まであったカウンターを30cm短くしました。

 

これにより、リビング側のスペースに余裕が生まれ、ソファが置けるように。

 

短くなった分は洋室側の収納スペースをキッチン側に開けてパントリーに。 
キッチンの位置自体は変わっていませんが、LDK空間全体がゆったりと使いやすくなっています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k139.html

 

 

Q. キッチンの大きな移動は、リノベーション費用が高くなる?

A. 間取り全体を再構成する場合は、費用は大きく変わりません。

マンションよりも戸建ての方がキッチン移動の自由度は高いようですが、キッチンを大きく移動するとリノベーション費用が高くなりそうで心配です。

「間取り変更をともなう大規模リノベーションでは、キッチンを動かしたからといって費用は大きくは変わりません。場所によって配管が長くなるくらいで、基本的には自由にレイアウトできますよ」

配管に関しては、築浅であれば交換不要な場合もありますが、もし築20~30年くらいの建物であれば、今後20年間も快適に使えるように、新しく交換することが多いそう。戸建てのリノベーションでは、例えばこんなことが可能です。

 

◆1階の独立キッチンから、2階のアイランドキッチンへ

築34年の建物を引き継いでリノベーションした例です。
LDKを1階から2階へ移動し、ロフトをなくしてダイニング上部の天井を吹き抜けに。

 

アイランドキッチンにはカウンターも造作し、お子さまと一緒に料理を楽しむこともできます。
家電棚もたっぷり設けて収納力も確保しました。

 

間取図を見ると、住まい全体の間取りが見直されているのが分かります。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m102.html

 

 

Q. 戸建ての1階と2階、どちらにキッチンをつくるべき?

A. 1階と2階、それぞれにメリットとデメリットがあります!

戸建ての1階から2階にキッチンを移動した例が出てきましたが、キッチンは2階の方がいいのでしょうか?他にも事例を確認してみましょう。

 

 

築25年、台風による屋根の故障をきっかけに、家全体を見直すリノベーションにふみ切った例です。
隣家との距離が近い1階LDKはカーテンを開けづらく、キッチンも独立していて不便だったそう。
そこで、LDKを2階に移動してワンフロアの大空間へ。

 

新設したキッチンには背面カウンターを造作し、使いやすく、収納力もアップ。
ヴァルペイントのカウンターに木のディスプレイ棚を取り付け、カフェのような空間に仕上げました。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_y63.html

 

「明るく開放感のある2階は、家族が集まるLDKにぴったりですね。1階には広々とした玄関土間とWICを設けました。1階の壁が増えることで、耐震面でも合理的なつくりといえます。

一方で、買い物から帰ってきた時のキッチンまでの動線が長くなる点や、シニアになった時に階段の上り下りが負担になってしまう可能性がデメリットといえます」

 

◆子育て卒業後の暮らしを1階中心の間取りで

一方、こちらは2階LDKを1階に移動した例です。
子どもたちが独立し、ご夫婦ふたりの暮らしをより豊かにするためのリノベーションです。
暗さの気になっていた1階は、2階の床を抜いて吹き抜けをつくり、明るく開放的に。

 

LDKの中心には対面キッチンをレイアウト。
立ち上がりを設けて手元をさりげなく隠し、背面収納もオープンスタイルで使いやすく。
キッチン背面からは水まわり、パントリーを通って玄関側にも抜けられる回遊動線を設けています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_y67.html

 

「定年後の住まいの見直しや、お子さま独立後のリノベーションで人気の高い1階LDK。階段の上り下りの負担が小さく、お買い物帰りの収納や他の水まわりとの家事動線がつくりやすい点がメリットです。

一方で、1階の暗さ・寒さを解消する工夫は欠かせません。こちらのおうちのように吹抜けをつくったり、床下や窓の断熱、床暖房の導入だけでなく大きく変えなくても、快適に暮らせるようにリノベーションします」

 

 

まとめ|キッチンを移動するリノベーションは、自由で楽しい!

壁付けや対面、Ⅱ型、L型など、レイアウトのバリエーションも豊富なキッチンのリノベーション。キッチンそのものだけでなく、家事動線や収納と合わせて考えることが肝心です。広いからいい、対面だから動きやすいなどといったセオリーはなく、キッチンの使い勝手は住む人によって様々。

大きな移動ができなくても、他の間取りと合わせて使いやすくリノベーションすることは十分に可能です。「打ち合わせでは、普段感じている不便や、理想の家事の進め方などをたくさん話してください」と鈴木プランナー。あなたのために最適化されたキッチンなら、普段のお料理も片付けも、もっと楽しくなるはず!

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