【プランナー監修】リノベーション会社の決め手に迷ったら。選び方と要望の伝え方
リノベーションをしよう!と思い立ったらまず最初にするのが、依頼先選び。絶対に失敗したくないけど、数あるリノベーション会社から、自分に合う会社を選ぶのは難しそう。自分に合う会社を見つける方法はあるの?打合せでは、どのように要望を伝えればいいの?複数の会社にプラン依頼をした後はどうすればいいの?など、プロに聞いてきました。

一級建築士、スタイル工房チーフプランナー 鈴木
お施主様と綿密なコミュニケーションを取りながら問題を解決、マンション・戸建て共に数多くのリノベーションに携わってきた。
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目次
- まずは会社探し!AIに頼る人も増えたけど…
- 打合せはオンライン?初回は対面がベストな理由
- 具体的すぎる要望は、プランの可能性を狭めるかも
- リノベーション会社を選ぶ決め手① プラン内容
- リノベーション会社を選ぶ決め手② 見積り
- リノベーション会社を選ぶ決め手③ アフター
- まとめ
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まずは会社探し!AIに頼る人も増えたけど…
AIは便利だけど、最後に頼るべきは自分の感覚
まずは、依頼するリノベーション会社をいくつかの候補に絞り込む作業からスタートします。
「リノベーション会社のHPで、自分が好きなテイストの施工事例があるかを見てみましょう。事例を見ると、戸建てとマンション、それぞれ得意分野が分かります。築古の物件の場合、耐震や断熱など住宅性能を上げる工事をしっかりしているかどうかもぜひ確認してほしいですね」(鈴木プランナー、以下同)。
さらに、中古物件から探す場合は、物件探しをサポートしてくれるかどうかもチェック。最近はAIに最初の問い合わせ先としての会社の選定を任せる人も増えましたが、会社の特色が要望とズレていることもあると感じているそう。
「リノベーションは、やりたいことと予算などの様々な条件をすり合わせていく作業の繰り返し。そのため『話しやすい』『要望を伝えやすい』という相性が大きな決め手となります。
AIはインターネットに上がっている様々な情報から総合的に判断しているため、その人の感じる『話しやすさ』という微妙な判断領域までは分析できません。会社選定の最終判断は、自分の感覚を大切にしてほしいですね」
スタイル工房ではここ最近、ご紹介のお客さまも増えています。ご紹介だとお友だちに色々お話を聞いてくることで安心感があるようです。
「紹介してもらうかどうかはさておき、お友だちや会社の知り合いなどでリノベーションをした方に、会社の印象や決め手、後悔したポイントなどを聞いてみるのもオススメです。SNSなどには書かれないリアルな本音は参考になるはずです」
リノベーションは安くない買い物。他の誰でもない、自分のリノベーションだからこそ『自分で聞いて、自分で判断する』。それが成功の近道となります。
打合せはオンライン?初回は対面がベストな理由
細かな“表情”や“迷い”を読み取れるのは対面だけ
多くのリノベーション会社の場合、問合せフォームで入力した基本情報(建物の状況やリノベーション規模、家族構成や年齢、実現したいリノベーション内容など)をもとに、最初の打合せの場が設けられます。
コロナ以降はオンライン打合せも定着しましたが「最初のコンタクトは対面が望ましいです」と鈴木プランナー。
「オンラインはもちろん便利です。でも、画面越しだと相手の反応が読み取りにくいのも事実。『あ、ここは迷ってるな』とか『うなずいているけど、納得できていないかも』という細かなニュアンスは、対面じゃないと拾えないことが多いんですよね」。
オンライン打合せでは画面共有して要望を聞き取り提案もできますが、対面ならお互いの言葉のすき間を読み取ったりできる量が増えることで、より深い共有につながりやすいです。
また「もし分かりづらいことがあったら、遠慮せず、どんどん言ってほしいです」とのこと。リノベーションは遠慮されると後から誤解につながることもあります。すべてを対面で行うのは難しいかもしれませんが、普段は考えもしない事も整理しなければならないので、初回は相性を見極める意味でも対面がベストだといえます。
具体的すぎる要望は、プランの可能性を狭めるかも
そうしたいのはなぜ?を伝えることで提案の精度がアップ
打合せでは要望はできるだけ細かく、具体的に伝えたほうが良いのでは?と思いがちですが、実は具体的すぎるとプランの可能性を狭めてしまうことがあります。
「『ここはこうしたい』だけを伝えられ、理由や背景が分からないと提案が狭まってしまうことも。プロとしては、いろんな選択肢を提示して、そこからご自身のお住まいにぴったりなプランを選んでいただきたいという気持ちもありますね」

むしろ大歓迎なのは、『今度はこういう家にしたい』『ここでこんな事もしたい』など、直感的な要望。
「やりたいことや困っていることを箇条書きにしてくれるのも大歓迎です!完成形を指定するより、『なぜそうしたいのか?』を共有してくださったほうが、目的が分かりやすく、プロならではの120%の提案につながります」
また、リノベーション費用について、最初の打合せでは予算より少なく伝える方や、言わない方もいらっしゃいますが、各社を比較する時に提案がバラバラになってしまい、決められなくなってしまう事も。予算は正確に伝えたうえで、お金をかけたい部分とかけなくてもよい部分の優先順位を伝える方が、満足のいく仕上がりになるそうです。
リノベーション会社を選ぶ決め手① プラン内容
単なる図面ではなく、未来をイメージできるプラン
リノベーションでは、複数社にプランと見積りを依頼するのはよくあること。最終的に契約する一社は、何を決め手にして選べばいいのでしょうか。
まずプラン内容については、打合せで話した要望を反映しているかどうかはもちろん、提案内容を見た時のワクワク感も大事にしてほしい、と鈴木プランナー。

「私たちが心がけているのは、言われたことをそのまま形にするだけではなく、暮らし方や変えたい気持ちを読み取って、10年後、20年後、お客様がより良い未来を思い描けるプラン。プランを見たときに『ワクワクする』『この家にもっと愛着が持てそう』と思うかどうかで判断していただければ嬉しいです」
プランは単なる図面ではなく“暮らしの未来図”。比較する際は、将来にわたる自分たちの暮らしに寄り添っているかも軸に考えてみましょう。
さらに、契約前には分かりづらい要素ですが、会社の体制もプランの質に直結します。スタイル工房のように、自社設計・自社施工で、プランナー・アシスタント・現場監督が連携してひとつの案件を進める会社は、設計と工事のズレが少なく、安心感があります。
リノベーション会社を選ぶ決め手② 見積り
理解できるかどうかも金額と同じくらい大事
見積りはどうしても金額ばかり見てしまいますが、分かりやすさも大きなポイントになります。
「『大工工事一式』とか一式表記が多いと、なかなか比較しづらいですよね。逆に細かすぎても読み取るのが大変です。大事なのは、説明をしっかり受けられるかどうか、質問したら納得するまで答えてもらえるかです」
見積書を、価格の比較表としてではなく、信頼できる会社かどうかを見極める資料ととらえること。細かな金額の説明を求めるよりどこまでの内容が含まれているかをざっくりでもいいので把握しましょう。
さらに、スケジュール調整も見積りと同じくらい重要な要素。特に、中古物件を購入してリノベーションする場合は、工事のスケジュールと物件引渡しの時期、ローンの支払いがスタートするタイミングなどが重要になってきます。
「ローン審査で必要な書類や、引き渡し時期など、お客様自身も把握して、事情をしっかり伝えてほしいんです。スタイル工房でもご協力できることがあります」
打合せの項で触れた『話しやすさ』ともつながりますが、リノベーションというひとつのプロジェクトに向けて、スタイル工房の担当メンバーとお客様がオープンに向き合える関係でいられるかが大事です。
リノベーション会社を選ぶ決め手③ アフター
工事後の安心感は“体制”で決まる
最後に大切にしたい要素は、リノベーション工事が終わった後のアフターフォローです。
「リノベーションは、お引渡し後、安心して住み続けられることもとても大事です。アフターの体制がしっかりしているかどうかは、会社選びの大きな決め手です。
スタイル工房では、自社設計・自社施工を基本とし、担当者が最初から最後まで伴走します。社員が工事監督となって行います。(繁忙期など一部提携の業務委託スタッフの場合があります)実際の施工も外注に丸投げすることなく、長年にわたり信頼関係を築いてきた職人達に依頼しています。もちろん、何かあったときにすぐ相談できるアフターフォロー専用の窓口も設置していますよ」
アフターフォローの窓口からは、ちょっとした不具合の解消はもちろん『リノベーションから10年経ち、成長した子どものための部屋をつくりたい』『子育てが終わったので、1階を中心に暮らせる家に』など、長年にわたるリピーターのお客様も増えています。
まとめ
リノベーション会社選びは、価格や実績といった情報だけでは判断しきれない部分が多くあります。AIの活用も便利ですが、最終的に大切なのは「この人たちと一緒に家づくりを進めたい」と思えるかどうか。対面で話すことで、その会社の姿勢や誠実さ、プランナーとの相性が自然と見えてきます。
「リノベーションは、暮らしをつくる一大プロジェクト。私たちは、お客様がプロジェクトリーダーでチームで一丸となりますので、不安なことは何でも話してください。迷っていても、言葉にならなくても大丈夫ですよ!」と、力強く結ぶ鈴木プランナーでした。








