事例No.785ずっと暮らしたい家東京都練馬区　戸建てリノベーション

Yさん夫妻が住んでいたのは、8年前にリフォーム済みで売りに出されていた中古戸建て。色々気になりつつも住むうち、あるとき、大型台風で屋根の板金が外れてしまったのです。

屋根の修繕には足場を組む必要があります。大がかりな工事になるのなら、この際、住みづらさを感じていたところをなんとかしたい！と全体のリノベーションにふみ切ったYさん夫妻。「数社に相談に行きましたが、魅力的なプランに出会えず、建て替えまで検討。そんなとき、スタイル工房で的確なアドバイスをもらい、リノベをお願いすることになりました」。

それまでのおうちは「1階のLDKは、お隣との距離も近かったため窓が開けにくく、キッチンも独立していて不便でした」と夫。その一方で、3部屋に区切られていた2階は、寝室以外が納戸状態になっており、せっかくの一戸建てが生かし切れていませんでした。

また、「結露もひどく、ひどいときにカーテンが濡れてしまうこともありました」と妻。断熱性能を高めつつ、使いやすいLDKをはじめとした、バランスのよいスペース配分が必要でした。

おふたりがぜひ実現したかったのが、LDKの1階から2階への移動。さらに、個室の仕切り壁を取り払って大空間にしたい、という希望もありました。それらに加えて、見晴らしのよい2階南側には、部屋の一部のスペースを使ってオープンデッキも新設。そこにつながる窓も大きいものに交換し、外とのつながりをつくりました。

「オープンデッキは外の視線を気にしなくていいので、ダイニングの延長としてゆったりくつろげます。LDKにも光や風が届いて気持ちいいですね」と夫。空間をつなげて生まれた横の開放感とともに、これまであまり活用できていなかった天窓からも光が届き、縦の開放感を高めてくれます。

新設したキッチンには背面カウンターを造作し、使いやすさに配慮。ヴァルペイントのカウンターに木のディスプレイ棚を取り付け、気持ちのよいカフェのような空間に。床暖房も導入したため、冬もエアコンなしでもとても暖かいそうです。

1階は、お風呂や洗面室を間取りの真ん中寄りに移動。奥には寝室と、たっぷりのウォークインクロゼットをつくりました。妻の希望により、寝室からクロゼットを通って洗面脱衣室に行くことができます。身支度しやすいとともに、洗濯動線もスムーズになりました。

「アウトドア用品の収納と、自転車の手入れができる場所が欲しい」という夫の要望で、玄関の土間を広げて、オープン棚もたっぷり設置。「以前はアウトドア用品を2階まで持って上がって収納していたので、キャンプの準備がとてもラクになりました」。階段の袖壁を撤去し土間とつなげることで、玄関ホールもとても伸びやかな空間になりました。

気になっていた結露ですが、リノベにあたっての調査の結果、床下と天井の一部に断熱材が入っていないことが判明。そこで、それぞれに断熱材を充填し、窓や玄関ドアも断熱仕様のものに変えました。「以前は窓を拭くのが本当に大変だったので、それがなくなって快適です」と妻もにっこり。「他にも、リビングドアや、踏み板を増やして勾配を緩やかにした階段など、プランナーさんからの様々な提案が助けになりました」とリノベを振り返っていました。