ライフステージの変化を、住まいの進化に。大人のセカンドライフを豊かにするリノベ
子育てがひと段落したり、これからもずっと住み続けたい場所はどこかを改めて考えてみたり。
ライフステージの変化は、住まいを見直す大きな契機になります。
子どものため・家族のためじゃなく、自分のために住まいを暮らしやすく!
そんな、セカンドライフを豊かに過ごすためのリノベーション事例を集めてみました。
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目次
- 子どもの独立を機に、吹き抜けをつくって開放的な住まいへ
- 安全・広々・効率的な動線。これからの暮らしを見据えた家
- 使いづらい和室をLDKの一部に。断熱で結露ともサヨナラ
- 空間の使い方を見直し、回遊動線や大容量収納で暮らしやすく
- 関西から東京郊外へ。中古マンションを終の住まいにリノベ
- まとめ
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子どもの独立を機に、吹き抜けをつくって開放的な住まいへ
【戸建て|築25年|リノベ面積 約109㎡】

子どもが独立したため、夫婦ふたりが暮らしやすい住まいにするためにリノベーションした例。
長年住み慣れた住まいは1階にLDKと和室、2階には個室4部屋という間取りでした。
まず、2階の使っていない個室を一部吹き抜けに変えて、気になっていた1階LDKの日当たりの悪さを解消。


2階は階段を上がってすぐの場所を1階LDKとつなげ、多目的に使えるフリースペースに。
吹き抜けの一部はグレーチング床にして、陽当たりをいかした室内干しスペースを確保。
洗濯機はバルコニーのある2階に移動するなど、家事動線もよりコンパクトに、使いやすくしました。
写真の事例詳細はこちら:事例No.990 空を眺めて暮らす 希望をかなえた住まい
安全・広々・効率的な動線。これからの暮らしを見据えた家
【戸建て|築33年|リノベ面積 約96㎡】

子どもの独立後、安心してゆったり暮らすために、耐震補強や外部改修も含めてリノベーションした例です。
1階はLDKに隣接する和室を8畳から6畳に縮小し、LDKを広げました。

コンパクトにした和室の入り口にはウォークインの収納室を設置。
耐震性を保つために抜けない柱を利用した収納は、ソファが収まりよく置けるコーナーに。

廊下の一部をなくしてLDKと洗面室をつなげ、キッチン側には玄関・階段に抜けられる出入り口を新設。
これにより、大きく間取りを変えることなく、動線が劇的にスムーズに。
断熱材の入れ替えやインナーサッシ、シャッターの設置によって、より快適・安心な暮らしも実現しました。
写真の事例詳細はこちら:事例No.978 “これから”の暮らしを、安心とゆとりで満たす家
使いづらい和室をLDKの一部に。断熱で結露ともサヨナラ
【マンション|築21年|リノベ面積 約87㎡】
2人のお子さまのうち1人が独立したのを機にリノベーションした例です。
「北側2部屋の結露がひどい」「リビングに隣接した和室が使いにくい」などの課題がありました。


まず、和室についてはリビングとフローリングをつなげて、建具でフレキシブルに使える空間に。

壁側は全て収納にして、こちらも必要に応じてロールスクリーンで隠すことができます。

奥は夫の書斎兼寝室で、建具を開け放てばLDKまでまっすぐにつながる大空間に。
これにより、風が通り抜けるさわやかな住まいになりました。


悩んでいた北側の結露も、内窓を入れて壁と床の一部には断熱効果のあるガイナ塗装を施すことで解消。
北側玄関のガラスブロックにも内窓を入れ、壁一面のオープン棚により収納力も確保しています。
写真の事例詳細はこちら:事例No.937 ガラスの引き戸で軽やかにゾーニング
空間の使い方を見直し、回遊動線や大容量収納で暮らしやすく
【マンション|築38年|リノベ面積 約97㎡】
最上階にある2戸をつなげたことで、変形間取りとなっていたマンション。
家族4人で暮らしていましたが、水廻り設備の老朽化と、長男の独立を機にリノベーションを決意しました。

4LDKあった間取りを、今の家族構成に合わせて2LDK+WICへ。
キッチンの背面にあった居室はLDKに取り込み、両面バルコニーを生かした明るく見晴らしのよい大空間に。

LD空間の奥行きが広がったことで、お気に入りの家具が配置しやすくなりました。

使わなくなった居室のスペースは大容量の収納やトレーニングマシンを置いたワークスペースとしました。
WICとワークスペースは2カ所に出入り口を設けたウォークスルータイプ。
これにより、住まい全体に大きな回遊動線がつくられ、暮らしやすさもぐんと高まりました。
写真の事例詳細はこちら:事例No.922 間取りもインテリアもブラッシュアップ
関西から東京郊外へ。中古マンションを終の住まいにリノベ
【マンション|築19年|リノベ面積 約67㎡】
最後にご紹介するのは、ずっと関西で暮らしてきたものの、60代になってから親族のいる東京に移住したご夫婦。
自然豊かな東京郊外で中古マンションを購入し、自分たちらしく暮らすための住まいにリノベーションしました。

洋室2室+LDK隣接の和室という3LDKの間取りを、玄関土間とWICを備えた2LDKへ。
独立していたキッチンはオープンな対面式にして、親族がゆったり集まれる大空間LDKに。


室内窓のあるスペースがもと和室で、リノベ後は妻の寝室として活用。
建具とカーテンによって、視線と空調の通り方をコントロールできるのがポイント。
もちろん、オープンにしてリビングとつなげることも可能です。


妻の寝室からは、玄関側にデスクコーナーを備えた夫の寝室へとつながります。
それぞれの居室がゆるやかにつながり、住まい全体が回遊動線となっています。


将来、車椅子になっても出入りがしやすいように配慮した広い土間。
他にも、高めに設置したコンセントなど、永く自立して生活できる工夫が随所に見られます。
写真の事例詳細はこちら:事例No.951 この先もずっと心おだやかに
まとめ
子どもの独立は「空間の使い方」を、移住は「どこで暮らすか」を見直すことができる絶好のタイミング。
どの事例も、老後も含めたこれからの暮らしを見据え、安心・快適・開放感を大切にリノベーションしています。
住まいは、人生のステージに合わせて変化していくもの。家族構成やライフスタイルが変わったときがチャンスです。
ぜひ、心の中であたためていた住まいの夢をカタチにしましょう。








