【お気に入りの逸品】I様邸　～Tiffany Blueのクロスで彩ったクローゼット～

ひと足先にリノベーションでおうちを完成させた先輩に、リノベでこだわった場所やお気に入りアイテムを紹介していただく「逸品」コラム。今回は、お父さまから引き継いだマンションの一室をリノベーションして新生活を始めたI様邸にお邪魔しました。

Vol.1：Tiffany Blueのクロスで彩ったクローゼット
Vol.2：憧れを実現したヘリンボーン床

 

大好きな海外ドラマのインテリアを再現

共通の趣味はサーフィンというアクティブなご夫婦と、とってもチャーミングなお嬢さんの3人家族が住むI邸。リノベーションは、妻が主に舵をとって進められたそうです。

「……というか、99％は私の希望ですね。リノベーションのイメージは『Sex and the City』のキャリーの部屋。とくに壁がブルーのウォークスルークローゼットは、どうしても実現したいもののひとつでした」。

ニューヨーク・マンハッタンに住むコラムニスト、キャリー・ブラッドショー。靴とファッションが大好きなキャリーが独身時代に住む部屋は、しばしばそのインテリアでも話題になっています。

廊下がなく、コの字型のキッチンのまわりに居室が配置された間取り。バスルームからウォークスルークローゼットを通ってベッドルームへ。エントランスからは直接バスルームに向かうこともできる回遊動線というのも、日本のシングル向けマンションではなかなか考えられませんね。クローゼットから美しく装って出てくるキャリーの姿に、毎回ワクワクした方も多いのではないでしょうか。

I邸のクローゼットもウォークスルータイプで、リビングと廊下をつなぐ2WAY動線。天井までの棚とハンガーパイプに、家族のワードローブがショップのように美しく収納されています。

「こだわりはやっぱりこのクロス！ティファニーブルーを再現するために、クロスのサンプルを何パターンも見て、全く同じ色味を探しました」。本当はリビングの壁もこの色にしたかったんだけど……という妻に、「さすがにリビングは白にして、って僕がお願いしました」と苦笑する夫。ここで残り1％の希望が通ったようです。

しかし、洗面室は愛らしいライラックパープル、寝室は優しげなセージグリーンと、随所にニュアンスカラーが用いられたI邸。心が浮き立つ海外ドラマのワンシーンのような空間を実現させています。