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【プランナー監修】シューズクロークで変わる玄関の間取りづくり

2026年06月09日(火)

玄関まわりの使い勝手を大きく左右する「シューズクローク」。靴だけでなく、アウトドア用品や子どもの外遊びグッズなど、暮らしに合わせて柔軟に使える収納として人気が高まっています。スタイル工房のプランナーにつくり方のポイントを聞いてきました。間取り図付きのリノベーション事例もご紹介します!

チーフプランナー 於保
一級建築士
マンション・戸建て共に数多くのリノベーションに携わってきた。機能美、住まう人の日々の暮らしやすさ、そして将来も踏まえた心地よさを追求。

シューズクロークとは?つくる時のポイントと注意点は?

収納量と動線を左右する“玄関のサブ空間”

シューズクローク(SIC)とは、靴だけでなく外遊びグッズやアウトドア用品、ベビーカー、宅配ストックなど、家の中に持ち込みたくない物をまとめて置ける玄関に隣接した収納のこと。「最近は『玄関を広くしたい』『収納を充実させたい』というご相談が多いです」と於保プランナー。

「人気なのが、ウォークスルータイプのシューズクローク。来客用と家族用の動線を分けられ、玄関がすっきり保てます。玄関の隣にシューズクロークを設け、そのまま廊下につながる回遊動線が使いやすいですね」(於保プランナー、以下同)。

リノベーションでシューズクロークをつくる時のポイントは、何を入れるかを最初に決めること。ゴルフバッグやキャンプ用品、マウンテンバイクなどのアウトドア用品、お買い物用のカート、子どもの外遊び道具など、住む人のライフスタイルによってしまう物は大きく異なります。

 

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_o67.html

 

「お客様には、アウトドアやゴルフのご趣味があるかを必ず確認しています。しまう物のサイズと量を把握しないと、後から『荷物が入らない』というストレスにつながるので。また、床は土間をどこまで広げるかも重要です。全面を土間にしてしまうと、靴を取るためにいったん靴をはく必要があり、使いづらくなります。そのため、日常使いの靴は手前のフローリング部分に置き場所をつくるなど、土間との使い分けができると便利です」

 

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i53.html

 

「ニオイ対策も重要ですね。珪藻土やエコカラットといった消臭効果のある素材を採用したり、扉を通気性の高いルーバードアにしたり、室内窓を設けたり」場所によっては小さな換気扇を付けることもあるそうです。

 

 

シューズクローク内にあると便利なものは?扉は設ける?

玄関の“ちょい置き”と身支度を助ける工夫

シューズクロークは収納だけでなく、外出・帰宅時の身支度をスムーズにする役割も担います。

「例えば、上着を掛けるハンガーパイプはほぼ必須アイテム。帰ってきてすぐに上着を掛ける場所があると、外の花粉やウイルスをリビングに持ち込まなくてすみます。最近は有孔ボードを使い、フックや棚を自由にカスタマイズするケースも増えました。

また、上がり框を設けられないマンションの場合は、ベンチを置くと、荷物置きや靴の脱ぎ履きがしやすく、玄関の快適性がぐっと上がります。さらに、電動自転車のバッテリー充電などに使えるコンセントは設けておきたいですね。後から欲しくなる設備の代表です」

 

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_n76.html

 

鍵や小物の定位置としてニッチをつくる、傘を掛けられる低めのハンガーパイプを設ける、姿見を付けて外出前のチェックをしやすくするなど、細かい工夫を積み重ねることで使い勝手は向上します。

シューズクロークの入り口に扉を付けるかどうかは迷うところですが「付けないという方が増えてきた印象です。もし付けるなら、引き戸かロールスクリーンを選ばれる方が多いですね」と於保プランナー。生活感を隠す場合はロールスクリーンが便利で、来客時だけサッと閉じることができます。通気性が良く、比較的コストがかからないのもメリット。

「デザイン面では、玄関と同じ素材でつなげて統一感を出したり、入り口をアールにして遊び心をプラスしたり。玄関や廊下から見て正面に棚があると雑然とした印象になるため、できるだけ棚はサイドに配置し、正面はカーテンなどで隠すといった配慮も」

 

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k138.html

 

ここからは、実際のリノベーション事例をもとに、間取図とともにシューズクロークの施工例をご紹介します。

 

 

間取りで見るシューズクローク事例① スペースを広げて大収納に

【マンション|築30年|リノベーション面積 約55㎡】

洋室スペースの一部を縮小し、玄関ホールとシューズクロークを広くとったリノベーション事例です。

 

シューズクローク内部は壁の一面に靴用の棚、向かい側は有孔ボードでバッグなどをかけるスペースに。
収納たっぷりでモノが玄関に出ない分、個性的な壁材を用いた玄関ホールの空間演出も叶います。

 

コンパクトになった洋室は寝室として使っています。
圧迫感を感じないように入り口には全面ガラスの建具を採用しました。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k140.html

 

 

間取りで見るシューズクローク事例② WICとつなげて使いやすく

【戸建て|築18年|リノベーション面積 約82㎡】

玄関から左側にLDK、右側にシューズクローク、WICを経て廊下に抜ける動線をつくった例。
玄関の位置をずらし、1階北側の寝室スペースのほとんどを玄関と収納に変えています。

 

LDKの入り口にはドアを設けて、シューズクローク突き当たりの棚とWICにはロールスクリーンを設けました。
朝は服を着替えて、靴を選んで…という身支度動線をウォークスルーで叶えています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_130.html

 

 

間取りで見るシューズクローク事例③ LDKと寝室をゾーニング

【マンション|築29年|リノベーション面積 約82㎡】

 

最後にご紹介するのは、住まいの中心に土間を設け、LDKと寝室をゆるやかに分けるプラン。
玄関を入って左がLDKをはじめとしたパブリックゾーン、右側がプライベートゾーン。

 

シューズクロークが、町屋などで見られる通り土間のように居住空間をゾーニングしています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_f15.html

 

 

まとめ

シューズクロークは靴の収納にとどまらず、暮らしの外と内をつなぐ多機能な空間。まずは「何を入れるか」を明確にし、サイズや量を把握したうえでスペースを確保しましょう。そのうえで土間の範囲や棚の位置、におい対策、電源の有無など、細かい工夫によって使い勝手をアップさせます。
また、ウォークスルーにしたり、他の収納や水まわりとつなげて身支度を効率化するなど、間取りとの組み合わせも大切です。玄関まわりのストレスを減らすために、ライフスタイルに合ったシューズクロークを提案させていただきます。

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