【リノベ会社のマネージャー監修】マンションリノベーションの床材選び|種類別の特徴と事例紹介
空間の印象や暮らし心地を大きく左右する床材。マンションの場合、遮音等級や既存の床構造など、戸建てとは異なる注意点も多く、それらによって床材の選び方や施工方法も変わってきます。今回は床材選びのポイントと、実際の施工事例をもとにそれぞれの魅力やメリット・デメリットをご紹介します。

マネージャー 楢崎
二級建築士、インテリアコーディネーター
舞台照明の仕事に10年以上携わったのち、リノベーション業界へ転身して20年。
スタイル工房には入社して12年が経ち、現在はマネージャー兼プレイヤーとして8年ほど、現場に関わりつつ、採用や教育、社内業務の管理など、幅広い業務を担っている。
趣味はキャンプ。保護猫との暮らしに癒される毎日。
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目次
- マンションリノベーションで床材を選ぶときのポイントは?
- マンションリノベーションの床材事例① 無垢フローリング
- マンションリノベーションの床材事例② フロアタイル
- マンションリノベーションの床材事例③ 畳
- マンションリノベーションの床材事例④ カーペット
- まとめ
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マンションリノベーションで床材を選ぶときのポイントは?
まずは管理規約と既存の床構造を確認
マンションのリノベーションで床材を選ぶ際は、見た目や好みだけでなく、まず管理規約や遮音性能の確認が必要です。マンション規約によって床材に求められる遮音等級が定められているケースが多く、希望する床材がそのまま使えるとは限りません。
「マンションの床リフォームは、まず管理規約の確認から始まります。求める遮音等級によって採用できる床材や工事方法が変わるためです」と楢崎マネージャー。
「遮音等級LL40かLL45を求めているマンションが多く、LL40の方が遮音性能が高くなります。床は、全面貼り替えをする場合もありますが、すでに遮音性能が確保できているフローリングであれば、既存床の上から新しい床材を施工する“上張り”という方法があります」(楢崎マネージャー、以下同)。
近年は薄型の上張り材が増えており、建具をカットせずに施工できるほか、床暖房をそのまま利用できるケースもあります。ただし、和室を洋室に変更する場合や、隣接空間とフラットにつなげる場合は高さ調整が必要で、現場ごとに検証しながらすすめていくそう。
理想のデザインを実現するためにも、まずは住まいの状況を把握し、プロと相談しながら最適な床材と施工方法を選ぶことが大切です。ここからは、主な床材とその施工例を見てみましょう。
マンションリノベーションの床材事例① 無垢フローリング
【築15年|リノベーション面積 約59㎡】

無垢フローリングは、自然素材ならではの温かみと質感が魅力の床材です。
こちらは既存のツルツルした色の濃いフローリングをお客様が気に入っておらず、貼り替えを希望した例。
床材には、お手持ちのヴィンテージ風家具が映えるナラの無垢材を選びました。

深みのある木の質感が、テーマカラーであるブルーとも相性抜群。
素足で歩いたときの柔らかい感触や木の香り、美しい木目などといった魅力で根強い人気があります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m94.html
「以前よりも無垢材に強くこだわる方は減りましたが、やはり本物の木の質感は格別です。施工事例やサンプルをご覧いただきながらご提案しています」
一方で、無垢フローリングは湿度の変化によって伸縮しやすく、定期的なメンテナンスが必要になる床材。
冬場は乾燥で隙間が生じることもあります。最近は複合フローリングでも木の風合いを再現した高品質な商品が増えているため、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
マンションリノベーションの床材事例② フロアタイル
【築21年|リノベーション面積 約56㎡】

フロアタイルは、石目調やモルタル調、木目調など豊富なデザインが揃う人気の床材です。
こちらは、既存床の上から大理石調のフロアタイルを施工し、ホテルライクな空間へと生まれ変わった例。
近年の製品は質感の再現度も高く、見た目だけでは本物の素材と見分けがつかないものもあります。

フロアタイルのもうひとつの大きなメリットは、お手入れのしやすさ。
そのため、ダイニングやキッチン周辺のほか、窓際だけにテラスのように取り入れることで水はねや日焼けによる傷みを軽減できます。デザインとメンテナンス性を両立させたい方におすすめです。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_143.html
マンションリノベーションの床材事例③ 畳
【築26年|リノベーション面積 約65㎡】

畳は日本人にとって馴染み深く、リラックスできる空間づくりに適した床材です。
この事例では和室を見直し、LDKと一体的につながる畳コーナーへとリノベーションしました。

床の高さを揃えることで空間全体に広がりが生まれ、小さなお子さまの遊び場やお昼寝スペースとしても活躍中。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i45.html
「畳は遮音性が高く、子育て世帯にも人気があります。こちらの事例のように、和室を完全になくすのではなく、畳コーナーとして取り入れるご要望も多いですね」
ごろんと横になれる場所が欲しい方や、家族でくつろげるスペースをつくりたい方におすすめです。
マンションリノベーションの床材事例④ カーペット
【築20年|リノベーション面積 約87㎡】

最後にご紹介するのは、やわらかな足触りと高い遮音性が魅力のカーペット。
こちらの事例では、既存の床暖房を生かしつつ、部分的に貼り替えができるタイルカーペットを選びました。
色味を抑え、洗練されたグレイッシュトーンのインテリアが特徴です。

歩行音や物を落とした際の衝撃音を吸収しやすく、規約でカーペットのみを認めているマンションもあるほど。やわらかく冬でも冷たさを感じにくいため、寝室などに部分的に取り入れる例も多くあります。
防音性能を重視したい方や、小さなお子さま、ご高齢のご家族がいるご家庭にもおすすめの選択肢です。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s122.html
まとめ
マンションリノベーションの床材選びでは、デザインだけでなく遮音性能やメンテナンス性、ライフスタイルとの相性まで考えることが大切です。無垢フローリングの自然なぬくもり、フロアタイルの機能性、畳のくつろぎ感、カーペットの遮音性など、それぞれに異なる魅力があります。
「床材は毎日触れるものだからこそ、見た目だけでなく暮らし方に合わせて選んでいただきたいですね」と楢崎マネージャー。マンション管理規約や構造上の制約もありますが、適切な計画を立てることで理想の住まいづくりは十分に可能。床材選びに迷ったら、実際の施工事例やサンプルを見ながら、リノベーションのプロに相談してみてはいかがでしょうか。








