回遊リノベで叶えるストレスフリーなマンション暮らし。家事動線も最短に
普段の暮らしで、家の中で移動が多いと感じることはありませんか?そんなおうちにオススメなリノベーションが「回遊動線をつくること」。収納や水まわりが通り抜けできたり、各部屋を直接行き来できる間取りで、日々の身支度やお掃除などの動線がコンパクトに。特にスペースを有効活用したいマンションの例を、間取図とともにご紹介します。
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目次
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LDKからクローゼットを通って寝室にアクセス
【マンション|築24年|リノベ面積 約66㎡】
まずは、リノベーション前の間取図を見てみましょう。
玄関をはさんで洋室が2つ、バルコニー側に和室とLDKという、マンションではよくある間取りです。
リノベーションでは和室を取り込んでLDKを広く、3LDKから2LDK+WICという間取りにチェンジ。
キッチンも向きを変えて、オープンなアイランドタイプにしました。
LDKには玄関から水まわりを経てつながるドア(左)と、WICの入り口である引き戸(左)が2つ。
それぞれ板張りの壁と合わせて造作することで、統一感を演出しています。
こちらが寝室から見た写真。
クローゼットを経て、奥にリビングにつながる引き戸が見えます。
寝室の一部にはリモートワークのためのスペースをつくり、ロールスクリーンで仕切れるようにしました。
写真の事例詳細はこちら: 事例No.912 遊ぶ!くつろぐ!わが家のキャンプサイト
キッチンまわりと寝室まわりに2つの回遊動線
【マンション|築45年|リノベ面積 約58㎡】
こちらはバルコニー側に寝室のある2LDKのマンション。
LDKを広くすることと書庫兼書斎スペースの確保、衣類をしっかり収納できるWICを希望されていました。
それを受けてバルコニー側の寝室をLDKに取り込み、パントリーとWICと収納を充実させた間取りに。
キッチンからパントリーを通り抜ける動線と、寝室~WIC~玄関側に通じる動線を確保しました。
キッチンからパントリーの動線はこちら。
途中には愛猫のためのトイレコーナーもつくっています。
猫トイレの砂やシートも、すぐそばの収納にしまえて便利ですね。
リビングと室内窓でつなげた寝室からはWICを通り抜け、玄関の収納土間へ。
帰宅後は玄関で上着をかけて、WICで部屋着に着替えてリビングへ、と最短でリラックスモードに。
このように回遊動線は、日々の暮らしの中の一連の動きをイメージしてつくります。
写真の事例詳細はこちら:事例No.971 収納・動線・デザインを極めた、心地よさのフルリノベ
お洗濯と料理の家事動線をまとめて動きやすく
【マンション|築22年|リノベ面積 約77㎡】
続いては玄関が中ほどにある間取りで、賃貸に出していたご自宅に住むためのリノベーションです。
位置は変えずに設備を一新し、和室をリビングの一部としても使えるフレキシブルなスペースにしました。
キッチンの奥は脱衣室とバスルームにつながり、そこから洗面室を経て、リビングへと回遊することができます。
リビングから見える洗面台はタモ集成材で造作。
脱衣室とは引き戸で仕切って独立しているため、お客さまにも使ってもらいやすいですね。
入り口のステンドグラスは、お客様の思い出のスイスのシヨン城をモチーフに、専門業者にオーダー。
おうちのシンボル的な存在となっています。
写真の事例詳細はこちら:事例No.952 大切なものを、いつもそばに
夫婦それぞれの寝室をWICと水まわりでつなぐ
【マンション|築21年|リノベ面積 約102㎡】
キッチンの背面側に設けたパントリーからは、ゲストルームとして使い予定の玄関側個室へ。
リビング横の妻の寝室からはパウダールーム、夫婦共有のファミリークローゼットを経て、夫の寝室へ。
それぞれ一方向ではなく、LDK側からも出入りできるマルチアクセスとしています。
写真の事例詳細はこちら:事例No.950 北欧モダンな光と風が通る家
まとめ
一見同じように見える間取りでも、回遊できることで使い勝手は格段に変わります。
家事や身支度の時をイメージしつつ「ココがこうだったら動きやすいのに」といった今の動線の課題点を考えてみましょう。
また、動線上の出入り口をオープンにするのか、建具などで仕切れるようにするのかも重要なポイント。
通風・採光や冷暖房効率などにも配慮しつつ、使いやすいプランを提案させていただきます。