【プランナー監修】リノベーションで知っておきたい照明計画の基本と使い分け
リノベーションでは、間取りやデザインだけでなく、住まいの印象や暮らしやすさを大きく左右する「照明計画」が重要なポイントです。照明計画とは、照明器具の種類や配置、明るさを空間やライフスタイルに合わせて計画すること。ただ部屋を明るくするだけでなく、灯りを上手に使い分けることで、快適性や居心地の良さ、空間のデザイン性も高めることができます。照明の種類や照明計画の考え方をプランナーに聞いてきました。

チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。
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目次
- リノベーションにおける照明計画の基本ポイント
- 照明計画で使い分けたい「全体照明」の選び方
- リノベーション空間を引き立てる「間接照明」
- リノベーションで人気の「アクセント照明」活用術
- 暮らしに寄り添う「タスク照明」の計画と配置術
- まとめ
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リノベーションにおける照明計画の基本ポイント
成功のカギは、家族全員の暮らしや動線をイメージすること
図面やパースイメージだけではなかなかイメージしづらいのが照明計画。暮らしやすさはもちろん、安全や防犯にも関わる大切な要素だけに、照明計画には細かいヒアリングが欠かせません。
「照明にはいくつか役割があります。夜に明るく暮らしやすくすることはもちろんですが、空間に奥行きを与えて居心地を良くしたり、読書や作業のために手元を照らしたり。家のどこで何をするかを細かくヒアリングして、照明計画に反映していきます」と黒沢プランナー。
家族で暮らしていると、明るさの好みは人それぞれ異なります。そのため、リビングなど家族が集まる空間では、部屋全体を照らす照明に調光機能を取り入れ、必要に応じて明るさを調整できるようにするケースが一般的です。さらに、スポットライトやブラケットライト、間接照明などを組み合わせることで、シーンに応じた快適な灯りをつくることができます。
また、照明計画では点灯のスイッチも大切なポイントになります。どこに付けるか、照明によってどう分けるかの判断は、日常の動線を細かく思い出す必要があります。
「全体照明はリビングドアに入ってすぐ、寝室の読書灯はベッドサイド、キッチンのスポットライトはキッチンカウンターに設置するなど、灯りをつけたいと思ったときに手を伸ばせばすぐスイッチがあるのが理想です。そのため、いったんこちらでご提案して、本当に使いやすいのかを持ち帰って家族で話し合っていただくことも多いです。
さらに、ひとつのスイッチで全体を点灯できるようにしたい、というお客さまも、細かく分けたいというお客さまもいらっしゃいます。最近はスマートフォンで操作できたり、声で点灯や調光ができる商品を取り入れるケースも増えました」(黒沢プランナー、以下同)。
照明器具自体の交換はできるものの、配線やスイッチの位置はリノベーション後は変えることができません。そのため、照明計画は生活をより具体的にイメージしながら、慎重に決められます。
ここからは、各照明の役割や選び方を事例をもとにご紹介します。
照明計画で使い分けたい「全体照明」の選び方
お部屋をまんべんなく照らすシーリングライト

最初は全体照明の代表ともいえるシーリングライト。
大きな円形をしているものがほとんどで、お部屋全体を明るくしてくれます。

こちらのおうちはダイニングテーブル上のペンダントライトと組み合わせています。
団らんのための空間演出はペンダントライト、明るくするという機能面はシーリングライト、というように過ごし方によって灯りを使い分けています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_159.html
配置やサイズで印象が変わるダウンライト

照明器具をあまり目立たせたくない、という場合の全体照明に用いられるダウンライト。
リズムよく配置することで洗練された印象になります。
広角やグレアレスのもの、器具径がφ75といった小さいものも出てきています。
小さいほど照明の存在感が少なくなり、天井がスッキリと見えます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t123.html

キッチンのダウンライトとペンダントライトを組み合わせた例。
やはりダウンライトは2個ずつ、リズムよく配置されています。
リノベーションでは天井の構造や配線位置が照明計画のポイントになります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_138.html
リノベーション空間を引き立てる「間接照明」
空間を立体的に見せるコーブ照明、コーニス照明
間接照明は光源を直接見せず、壁や天井などに光を当てて反射した光で空間を照らす照明手法。
天井に光を反射されるものがコーブ照明で、このように折り上げ天井によく用いられます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s115.html

こちらは折り下げ天井とキッチンの吊棚にコーブ照明を用いた例。
間接照明は、ホテルライクな空間演出にも適していることが分かります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k126.html

壁に光を反射させるのがコーニス照明で、このようにアクセントクロスと組み合わせるのもおすすめです。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t119.html
玄関や本棚など、造作家具と組み合わせることも

リノベーションでは造作とセットで計画することも多く、例えば玄関収納との組み合わせで、このように足元を安全に照らしてくれます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_141.html
リノベーションで人気の「アクセント照明」活用術
インテリアのポイントになるブラケットライト

特定の場所やものを際立たせるための照明がアクセント照明です。
なかでも特に壁面に取り付けるタイプのブラケットライトは、インテリアのアクセントにも最適。
こちらの例ではキッチンに壁を立ちあげ、タイルとブラケットライトを合わせてレトロモダンなインテリアに。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s116.html

廊下のニッチにブラケットライトを組み合わせた例。
オブジェのような美しいデザインのライトを選び、玄関を入った時のフォーカルポイントにしています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_138.html
写真や絵を見せるのにも有効なスポットライト

向きを変えられるスポットライトは、どこか際立たせたいポイントを見せるのに有効です。
絵を照らせばまるでギャラリーのような空間に。
ライティングレールで数や場所を自由に決められるのも便利です。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_135.html
暮らしに寄り添う「タスク照明」の計画と配置術
キッチンやデスク、洗面など各所で大活躍

床を掘りごたつのようにして、カウンターデスクを設置した畳コーナー。
吊棚の下に照明を入れることで、デスクライトの役割を果たしてくれます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_o72.html

同じく、書斎の手元を明るく照らす照明をオープン棚に設置した例。

キッチンの飾り棚下とテレビの上の壁、畳下にも間接照明があり、各所で空間を立体的に演出しています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_1030.html
この他、キッチンのスポット照明や洗面のミラー照明、玄関や階段の人感ライトもタスク照明のひとつ。普段の生活動線をもとにした綿密な照明計画によって設置されます。
まとめ
「照明は暮らし方に合わせて考えることが大切です。家具の配置や過ごし方までイメージしながら計画すると、より心地よい空間になります」と黒沢プランナー。どの照明を選べばよいか迷ったら、住まい全体とのバランスを見ながら提案してくれるプロに相談するのがおすすめ。スタイル工房では、ライフスタイルや理想の暮らしに寄り添い、一人ひとりに合った照明計画を含めたリノベーションをご提案しています。








