実際にどこまでできたかを知りたい!リノベで戸建ての間取り変更
2022年9月23日(F)
マンションよりも、なんとなく自由度が高そうな一戸建てのリノベーション。その反面、建物そのものの工事となることで、リノベーション会社によっては断られたりと、難しそうなイメージも。なにより、予算のことも気になりますよね。実際の施工例を見てみることで、「こんなこともできるんだ!」の可能性を探ってみましょう。一戸建てリノベーション派さんは必見!です。
目次
8年前に購入したこちらの中古戸建てもそのひとつ。
リフォーム済ではありましたが、住むうちに色々と気になるところが出てきたそうです。
その主な課題は1階の寒さと暗さ、2階の個室がうまく使えていなかったこと。
そこで、2階の3部屋分をまとめてLDKに。
明るく居心地のいい大空間LDKのできあがりです。
モールテックスのカウンターやデッキテラスにつながる開放感が、まるでガーデンカフェのようなダイニング。
インナーサッシも設置して冬の寒さ・夏の暑さも解消、居心地も大幅にアップしています。
1階には寝室と水まわり、趣味のロードバイクを置ける広い玄関土間をつくりました。
メンテナンス作業もできる広々としたスペースに、靴もたっぷり収納できます。
自分たち仕様に空間を有効活用し、好みのデザインと住宅性能アップで末永く住むおうちになりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約72㎡ 費用/約2200万円
この写真の事例詳細はこちら:No.785 ずっと暮らしたい家
築33年のご実家を相続されましたが、無理な増改築を重ねており、雨漏りや白アリなどの問題もあったそう。
また、48㎡の狭小住宅であることや、都心の住宅地に建つため日当たりやプライバシーにも不安が。
そこで、日当たりのよい2階にLDKを移動。
広さ自体は変わっていませんが、小屋裏収納を勾配天井にして開放感を演出しています。
小屋裏収納にあった窓からもリビングに直接光が届き、明るさをキープ。
現しにした梁も、インテリアのアクセントになっていますね。
リビング横には、ガラス入りの建具と大きな室内窓を設けた個室が。
独立した部屋としても機能しますが、室内窓でリビングとつながるため明るく、閉塞感を感じさせません。
1階には寝室とウォークインクロゼット、バスルーム&洗面室をまとめましたが、注目したいのが階段の途中。
中2階に、洗濯機と物干しスペースを設けたランドリールームをつくりました。
すりガラスの建具で、採光しつつ隠せるように配慮しています。
他にも、玄関の斜め壁や自転車収納など、限られたスペースに住みやすさを凝縮させた家になりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約48㎡ 費用/約2100万円
この写真の事例詳細はこちら:No.748 狭さを克服!120%の思いを詰め込んで
14年前に新築で購入された一戸建て。
成長した3人の子どもたちのスペースづくりと、将来に備えて生活の中心を1階へ移すことにしました。
1階LDKでも暗さや閉塞感を感じることがないように、リビングの延長にウッドデッキを新設。
広さ自体はコンパクトになったLDKですが、大きな窓で外とつながり、面積以上の開放感を感じます。
キッチンも、東から朝日が入る場所に配置。
黒とブルーのタイルに板張り天井が大人っぽくシックな空間です。
まだまだお若いですが、将来を見据えて、ご夫婦の寝室と水まわりも1階にまとめました。
2階は3人兄弟のためのサブリビングとベッドスペース。
個室は引き戸を開け放てばサブリビングとつながり、ほぼワンルームの2階を仲良くシェアするかたちに。
ご夫妻は1階、子どもたちは2階とスペースを分けたことでほどよく独立しつつ、快適に暮らすことができます。
このプラン、巣立ち間近のお子さまがいるご家族には大いに参考になりそうです。
リノベーションDATA・・・対象面積/約92㎡ 費用/約1730万円
この写真の事例詳細はこちら:No.814 我が家の心地よい距離感を
階段の架け替えは難しいイメージがある一方、階段を架け替えることで間取りの可能性も広がります。
たとえば築40年のこちらのおうち。
ビフォーの間取りから見ても分かる通り、和室が連なる純日本建築です。
そこで、1階は洋室と和室、ダイニングキッチンのスペースをひとつの大空間LDKとしました。
耐震性を保つため、抜けない壁は筋交いを残して、視線が通るように工夫しています。
階段は上る方向を逆にして架け替え。
以前は玄関から2階廊下に向かっていましたが、リビングから2階のオープンルームをつなげるようにしました。
こちらが2階のフリースペース。
畳をフローリングにして、和室のテイストも残しつつ、使いやすくしました。
2階のもう一室は和室のまま純和風の設えを新しく施し、寝室として使うことに。
お隣りのフリースペースとは、建具で仕切ることも、開け放してひとつの空間とすることもできます。
リノベーションDATA・・・対象面積/約114㎡ 費用/約2070万円
この写真の事例詳細はこちら:No.809 ひろびろのびのび 育つ家
ロフトがあったのですが梯子での昇降が不安であまり使っていなかったため、固定階段をつくりました。
スケルトン階段にすることで圧迫感もありません。
内部が収納になった造作ベンチや小上がりの畳ダイニングも新設し、さらに住みよいおうちになりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約59㎡ 費用/約900万円
この写真の事例詳細はこちら:No.811 暮らしにFIT わたしと家族の和モダンリノベ
※リノベーションDATAの費用については建築当時のものです。あくまで目安としてご参照ください。
戸建てリノベについてもっと知りたい方はこちら↓
リノベのネタ帳:プランナーに聞いた!①「一戸建てリノベのポイント」
目次
- 【LDKを2階に移動】陽当り、冬の寒さを解消!
- 【LDKを2階に移動】48㎡の相続した実家に暮らす
- 【LDKを1階に移動】ライフプランを見据えてリノベ
- 【和室を洋室に】階段も架け替えて動線をすっきり
- 【ロフトを有効活用】梯子→階段でロフトも有効活用
【LDKを2階に移動】陽当り、冬の寒さを解消!
部屋をつなげて暮らしやすく
築20年以上の中古一戸建てに多いのが、1階がリビング+独立型キッチン、2階に個室複数、という間取り。8年前に購入したこちらの中古戸建てもそのひとつ。
リフォーム済ではありましたが、住むうちに色々と気になるところが出てきたそうです。
その主な課題は1階の寒さと暗さ、2階の個室がうまく使えていなかったこと。
そこで、2階の3部屋分をまとめてLDKに。
明るく居心地のいい大空間LDKのできあがりです。
モールテックスのカウンターやデッキテラスにつながる開放感が、まるでガーデンカフェのようなダイニング。
インナーサッシも設置して冬の寒さ・夏の暑さも解消、居心地も大幅にアップしています。
1階には寝室と水まわり、趣味のロードバイクを置ける広い玄関土間をつくりました。
メンテナンス作業もできる広々としたスペースに、靴もたっぷり収納できます。
自分たち仕様に空間を有効活用し、好みのデザインと住宅性能アップで末永く住むおうちになりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約72㎡ 費用/約2200万円
この写真の事例詳細はこちら:No.785 ずっと暮らしたい家
【LDKを2階に移動】48㎡の相続した実家に暮らす
スペース有効利用の工夫で面積以上の住みやすさに
つづいても、1階から2階にLDKを移動した例です。築33年のご実家を相続されましたが、無理な増改築を重ねており、雨漏りや白アリなどの問題もあったそう。
また、48㎡の狭小住宅であることや、都心の住宅地に建つため日当たりやプライバシーにも不安が。
そこで、日当たりのよい2階にLDKを移動。
広さ自体は変わっていませんが、小屋裏収納を勾配天井にして開放感を演出しています。
小屋裏収納にあった窓からもリビングに直接光が届き、明るさをキープ。
現しにした梁も、インテリアのアクセントになっていますね。
リビング横には、ガラス入りの建具と大きな室内窓を設けた個室が。
独立した部屋としても機能しますが、室内窓でリビングとつながるため明るく、閉塞感を感じさせません。
1階には寝室とウォークインクロゼット、バスルーム&洗面室をまとめましたが、注目したいのが階段の途中。
中2階に、洗濯機と物干しスペースを設けたランドリールームをつくりました。
すりガラスの建具で、採光しつつ隠せるように配慮しています。
他にも、玄関の斜め壁や自転車収納など、限られたスペースに住みやすさを凝縮させた家になりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約48㎡ 費用/約2100万円
この写真の事例詳細はこちら:No.748 狭さを克服!120%の思いを詰め込んで
【LDKを1階に移動】ライフプランを見据えてリノベ
ウッドデッキとつなげて開放感もアップ
「2階LDKを1階に移動」という逆パターンもあります。14年前に新築で購入された一戸建て。
成長した3人の子どもたちのスペースづくりと、将来に備えて生活の中心を1階へ移すことにしました。
1階LDKでも暗さや閉塞感を感じることがないように、リビングの延長にウッドデッキを新設。
広さ自体はコンパクトになったLDKですが、大きな窓で外とつながり、面積以上の開放感を感じます。
キッチンも、東から朝日が入る場所に配置。
黒とブルーのタイルに板張り天井が大人っぽくシックな空間です。
まだまだお若いですが、将来を見据えて、ご夫婦の寝室と水まわりも1階にまとめました。
2階は3人兄弟のためのサブリビングとベッドスペース。
個室は引き戸を開け放てばサブリビングとつながり、ほぼワンルームの2階を仲良くシェアするかたちに。
ご夫妻は1階、子どもたちは2階とスペースを分けたことでほどよく独立しつつ、快適に暮らすことができます。
このプラン、巣立ち間近のお子さまがいるご家族には大いに参考になりそうです。
リノベーションDATA・・・対象面積/約92㎡ 費用/約1730万円
この写真の事例詳細はこちら:No.814 我が家の心地よい距離感を
【和室を洋室に】階段も架け替えて動線をすっきり
純和風建築を、いまの暮らしに合わせて快適に
一戸建てのリノベーションにおいて、間取りに大きく関わる部分といえば、やはり階段です。階段の架け替えは難しいイメージがある一方、階段を架け替えることで間取りの可能性も広がります。
たとえば築40年のこちらのおうち。
ビフォーの間取りから見ても分かる通り、和室が連なる純日本建築です。
そこで、1階は洋室と和室、ダイニングキッチンのスペースをひとつの大空間LDKとしました。
耐震性を保つため、抜けない壁は筋交いを残して、視線が通るように工夫しています。
階段は上る方向を逆にして架け替え。
以前は玄関から2階廊下に向かっていましたが、リビングから2階のオープンルームをつなげるようにしました。
こちらが2階のフリースペース。
畳をフローリングにして、和室のテイストも残しつつ、使いやすくしました。
2階のもう一室は和室のまま純和風の設えを新しく施し、寝室として使うことに。
お隣りのフリースペースとは、建具で仕切ることも、開け放してひとつの空間とすることもできます。
リノベーションDATA・・・対象面積/約114㎡ 費用/約2070万円
この写真の事例詳細はこちら:No.809 ひろびろのびのび 育つ家
【ロフトを有効活用】梯子→階段でロフトも有効活用
間取りは変えなくても使い勝手アップ
最後は、築10年とまだ新しいおうちです。ロフトがあったのですが梯子での昇降が不安であまり使っていなかったため、固定階段をつくりました。
スケルトン階段にすることで圧迫感もありません。
内部が収納になった造作ベンチや小上がりの畳ダイニングも新設し、さらに住みよいおうちになりました。
リノベーションDATA・・・対象面積/約59㎡ 費用/約900万円
この写真の事例詳細はこちら:No.811 暮らしにFIT わたしと家族の和モダンリノベ
まとめ
「思った以上に生まれ変わる!」…そんな戸建てリノベーションの魅力に気付いていただけたのではないでしょうか。とはいえ、建物の状態などは外からでは分かりづらい部分もあるため、中古物件を買ってリノベーションを考えている人は、物件探しからリノベのプロに相談できる「ワンストップリノベーション」がおすすめです。購入前からできること、できないことの目安がつけられるため、予算内で思い通りの住まいを手に入れられるはず。各種補助金なども賢く利用しながら、末永く暮らせる家をつくっていきましょう。※リノベーションDATAの費用については建築当時のものです。あくまで目安としてご参照ください。
戸建てリノベについてもっと知りたい方はこちら↓
リノベのネタ帳:プランナーに聞いた!①「一戸建てリノベのポイント」