リノベのコトバ（モルタル）

倉庫風デザインのリノベーションや外壁、エクステリアで使われる「モルタル」。「ああ、あのグレーの…」と誰もがピンとくると思いますが、いざ、セメントやコンクリートの違いは？と言われると困ってしまうのではないでしょうか。

・「セメント」は粉末状で、材料の名前
「モルタル」も「コンクリート」も「セメント」が材料として使われます。
セメントは石灰石、粘土、ケイ石、酸化鉄原料などを粉砕、乾燥、焼成してつくります。
灰白色の粉末状のものが「セメント」で、水と反応して硬化し、同時に水に溶け出さないという耐水性をもつのが特徴です。

・「コンクリート」は、セメント＋水＋砂、砂利、砕石など
コンクリートとは、セメントペースト（セメントと水を練り混ぜたもの）に砂や砂利などを合わせたもの。
ビルやマンションの柱や壁、トンネル、道路や橋、ダムなどで広く使われています。
高層建築などに使われる高強度コンクリート、すり減りにくいため駐車場などで用いられる舗装コンクリート、プールには水に強い水密コンクリートなど、様々な種類・用途があります。

・「モルタル」は、様々なデザインが楽しめる！
モルタルはセメントに水、砂を混ぜたもので、主にレンガやブロックの目地や、コンクリート表面の仕上げに使われます。
モルタルに使える砂には、白みが強くて粒子がとても細かい珪砂（けいさ）や、火山性の砂でやや黄色く、保水性や排水性に優れた山砂などがあります。
それぞれ質感が違い、コテやローラーで仕上げ方も変えられるのがモルタルの魅力。
外壁などで、高いデザイン性を発揮してくれます。


モルタルで仕上げたリビング壁