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【サウナ×リノベーション】両親が建てたこだわりの注文住宅に、サウナと水風呂を新設

2025年07月15日(火)

多くのサウナ好きの人が夢見る“自宅にサウナ”。今回は、ご両親が建てた分離型2世帯住宅を引き継ぎ、リノベーションでその夢を叶えたK様ご夫妻に、プランのポイントやサウナのある生活について伺いました。機器選びやランニングコストのことなど、リノベーションでサウナ導入を考えている方必見!です。

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目次

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サウナありきのリノベーション!会社選びはどうやって?

重視したのは「自分たちの想いが伝わるかどうか」

閑静な住宅地に、中庭を挟んで建つ二世帯住宅。落ち着いた佇まいながら、一見して凝ったつくりだと分かるこの家は、35年ほど前にK様のご両親が建てられたもの。K様のおじい様が亡くなられてからは空き家だった部分を、K様ご夫妻がリノベーションして住むことになりました。

「ここに来る以前は中央区の賃貸マンションに住んでいました。一戸建てに住むにあたって、リノベーションでサウナは絶対つくりたい!と決めていましたね」(夫)。

引越し前に住んでいたマンションは、なんと2階に銭湯があることから入居を決められたのだそう。自宅にサウナをつくらないなら引っ越す意味を感じない!と言い切るほど、サウナ好きのK様。

「とはいえ、サウナに特化したリノベーション会社なんて無いので、会社選びは自分たちの想いやこだわりがきちんと伝わるかどうかを重視しました。スタイル工房はいとこが2回もリピートしていて、それほどならば信頼できるかも、と」(夫)。

「他の会社さんにもプランを出してもらったのですが、担当の方に少し頼りなさを感じてしまって。その点、スタイル工房はベテランの渡辺さんと五十嵐さんがしっかり入ってくださって、安心できましたね。まさに、手取り足取り、という感じでした」(妻)。

中庭をはさんだお向いには、この家を建てたお母様もお住まいです。思い入れもひとしおで、外観に使う塗料などにもこだわってらっしゃったため「その想いを大事にしてくれたのもありがたかった」と振り返ります。

工事前の中庭

 

母と妻は「水風呂まで必要?」でも、ココは譲れない!

暑い日にキンキンの水風呂に入る「プライスレスな喜び」

今回、サウナを間取りに収めるプランニングやサウナルームの工事はスタイル工房がおこないましたが、サウナまわりの設備はK様(夫)が探してこられました。

「サウナストーブは、フィンランドのメーカーであるMISA社のもの。好きなサウナで導入されていたんです。コンパクトなのにパワーがあって、ロウリュもできるところがポイントでした。日本の正規輸入代理店を自分で探して、直接連絡をとって。あとは中庭につくった水風呂は、鉄をホウロウ加工した五右衛門風呂です」(夫)。

サウナに隣接してバスルームもありますが、あえて水風呂を別につくった点がこだわりです。五右衛門風呂も素材感を感じさせる重厚なもの。さらに浴槽に加えて、「チラー」という冷却装置も設置しました。

「もともとは、大きい水槽などを温度管理するためのものだったそうですが、サウナブームで水風呂用として普及しつつあるようです。サウナ後の水風呂の適温は15℃なのですが、夏場はどうしても30度近くまで上がってしまう。それだと水風呂の意味がないので、必須アイテムです」(夫)。

実はこのあたりは、家族間でも温度差があったようで「サウナが必要なのは分かったけど、中庭に水風呂までつくる必要ある?って、私と義母は言ってたんですよね」とK様(妻)。

「でも、せっかく自宅にサウナをつくっても、水風呂がぬるかったら入る意味が半減する」と説得。入居して1年、猛暑を経て「暑い日に外でキンキンの水風呂に入るのって、本当に気持ちがよくて贅沢」と、今では妻もその価値を実感されています。

中庭にある水風呂。猛暑もこれさえあれば乗り切れそう!

 

こだわりは動線。自宅サウナなら、音楽も香りも思いのまま

水風呂と外気浴で3セット。眠くなったらそのままベッドへ

サウナに入る時は、サウナで10分程度温まってから水風呂でクールダウンし、そのままウッドデッキで10分ほど休む、を3セットほど繰り返すのが定番だというK様ご夫妻。

「このサウナから水風呂、外気浴の動線がすごく大事なんです。リノベーションでは、この動線をどれだけ効率的に、ストレスなく移動できるかにこだわりました。動線にこだわるのは、自宅サウナのあるあるだと思います」(夫)。

バスルームの隣にサウナ

その結果、廊下などを設けず、洗面脱衣室(ユーティリティ)を中心にLDK、サウナ、中庭へと3方向アクセスができる間取りに。LDKからユーティリティを経てそのままバスルームでさっと汗を流してサウナへ。サウナ後はユーティリティから水風呂に直行し、ウッドデッキへというムダのない動線を叶えました。

「お仕事が終わって、夕食の下ごしらえをしながらサウナを準備し、サウナの後に夕食。外のサウナと違って電車に乗って帰ってくる必要がないから、部屋着のままゆっくり過ごしたり、眠くなったらそのまま寝ることもできる。心の底からリラックスできます」(妻)。

「自宅サウナだと防水のスピーカーを持ち込んで、好きな音楽を流すことができます。ロウリュのアロマもその日の気分によって使い分けて。これも、外のサウナではできないことですよね」(夫)。

サウナを楽しんでいるのは週3回ほどで、「すっかり外のサウナには行かなくなりました」とうなずき合うおふたり。すでにサウナ好きのご友人も何人も遊びにきているそうです。

 

気になるサウナ×リノベーションのコストは?光熱費は?

「外のサウナに行くことを考えると、納得できる金額」

ご友人には自宅にサウナの導入を考えている方も多いようで、様々な質問をされるというK様。

「いちばんよく聞かれるのが、やっぱり費用のことですね。まずストーブとサウナの施工費、水風呂の浴槽にチラーをつなぐ工事、そして水風呂の浴槽の輸送費などもすべて合わせて300万円くらいでしょうか。ここまで水風呂にこだわらなければ、もっと安くできるかもしれません」(夫)。

ランニングコストをお聞きすると、ストーブの電気代が1回あたり110~120円くらい、水風呂の水道代が月2,000円ほどアップしたとのこと。お掃除など、メンテナンスについては通常のお風呂掃除の範囲内で、これといった負担はないそうです。

これまで週3回ほど通われていたという外サウナの場合、かかる料金が銭湯で一回500~1,000円、スパ施設などで1,000~3,000円程度。比較するとリーズナブルといえるかもしれません。

「でも、安く済ませたいから家にサウナが欲しかった訳ではないので」と夫。仕事終わりにすぐサウナに入れて、そのまま自宅でゆっくり過ごせるという生活がおふたりにとってプライスレスなのです。

 

サウナ以外も見どころたくさん!断熱リノベ―ションで真冬も快適に

既存の意匠がモダンなインテリアにぬくもりを添える

サウナ以外にも多くの見どころがあるK様邸。まず玄関は使い勝手を考慮し場所を移動。1階はLDKワンフロアに、トヨウラのオーダーキッチンが映えるスタイリッシュな空間です。

「キッチンは私のこだわりです。ステンレスのシンクと人造大理石の組み合わせにしたいと話したところ、デザイン性が高く、細かくサイズオーダーができるトヨウラを紹介していただきました。

サウナをつくった影響で洗濯機がキッチン側にあるのですが、それも組み合わせて収納カウンターをつくり、海外のおうちのような雰囲気をつくりました」(妻)。

レストランやカフェのイメージで、床はフローリングではなくグレーのフロアタイルに。グレーを基調とした無機質な素材に、天井の木格子やリビング階段など既存のものを組み合わせました。

 

できあがったのは、現在と過去が調和する、洗練された北欧モダンの空間。「お義母さんがこだわってつくった元のおうちもとてもステキだったので、生かせる部分は生かしたかったんです」(妻)。

一方、実際に住んだ経験のある夫が、サウナ以外でこだわったのは機能面。断熱材を施し床暖房を設置、サッシも断熱性能の高いものに交換して、居心地をグレードアップさせました。「実家にいた当時は子ども部屋が1階で、本当に寒かったのを覚えているのですが、リノベーションしてからは冬も快適でした」と満足されているそうです。

寒い日もポカポカと乾燥しない室内、夏はよく冷えた水風呂と、一年を通して心地よく、自分たちらしく過ごせる住まいができあがりました。

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