事例No.772継承と刷新東京都港区　マンションリノベーション

ご両親から受け継がれた愛着あるご実家でこれから先もずっと暮らしていきたい、と考えていらっしゃったS様。これからの暮らしに備えた全面改修を検討、ご相談にいらっしゃいました。細切れになっている間取りで、ご自身のお部屋からLDKや水廻りへのアクセスが悪いこと、断熱性能が低く冷暖房にコストがかかることがお悩みでした。

テーマ

• 風も流れる裏動線
• 考えつくしたキッチンレイアウト
• 断熱性能向上

ポイント
キッチンを西側から東側へ大きく移動し、居室をつなげて広々としたLDKを作りました。主寝室はフロアのほぼ真ん中に配置して、そこからLDK・水廻り・WICへと最短距離で移動できる裏動線を設計。この裏動線は、朝や就寝前の準備をスムーズにしてくれるだけでなく、家じゅうに空気と風をいきわたらせる通り道にもなっています。年齢を重ね、移動が億劫になってきても暮らしやすく、というのも考えた配置になっています。

プランするうえで一番悩んだのがキッチンのレイアウト。お手持ちの調理家電やご両親から受け継いだたくさんの食器が納められる大型のパントリーを配置しつつ、リビングにも寝室にもアクセスしやすいレイアウトをS様とともに悩みながら決めていきました。

築36年で断熱性能が低く、冷暖房費にコストがかかることもお悩みの一つでしたので、発泡ウレタンの断熱材とインナーサッシで断熱性能をアップ。少しの暖房で家中で暖かく過ごせるようになりました。

お父様が特注で作られたという建具や収納棚等は配置を変えて再利用。大切な思い出をしっかりと受け継ぎつつ、S様がこれからも長く快適に暮らせる住まいづくりのお手伝いができました。