【プランナー監修】リノベーションでつくる壁面収納!メリットやデザインのポイントが知りたい
部屋のサイズやしまいたいものに合わせた壁面収納の造作は、リノベーションの醍醐味のひとつといえます。造作を検討したい方のために、壁面収納のつくり方のポイントやデザインのバリエーションをプランナーに聞いてみました。実際の事例もチェックしつつ、マネしたいものを見つけましょう。

チーフプランナー 阿部
二級建築士、インテリアプランナー、二級建築施工管理技士
お客様の希望の暮らしを丁寧に確認しながら、長年の経験、知識を生かして一歩先の提案を提供。
暮らしの変化に伴って再度リノベーションするお客様、住み替えのお客様からのリピート依頼も多数。
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目次
- 壁面収納をリノベーションで造作するメリットとは?
- リノベーションの打合せで押さえるべきポイントは?
- 壁面収納でライブラリーコーナーをつくりたい場合
- リノベーションでつくった壁面収納のバリエーション
- 既製品を取り入れた壁面収納リノベーションも可能
- まとめ
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壁面収納をリノベーションで造作するメリットとは?
最大のメリットは、持ち物や建物とのジャストフィット!
壁面ぴったりに収まった造作収納は、見ていてとても気持ちがいいものです。家具を置かなくても部屋が片付く以外にも、壁面収納を造作するメリットは多そうです。
「壁面に収納を造作したいというリクエストは、ほとんどのお客さまからいただきますね。しまうものの『見せるor見せない』をコントロールして、デザインのひとつとして空間に組み込めることが最大のメリットといえます。扉を付けるかオープン棚にするかなどを自在に選べることもそうですね。
また、マンションでは特に、梁やパイプスペースなどの不自然な出っ張りがどうしてもあります。その凹凸に合わせて収納をつくることで、フラットで洗練された空間になります。
さらに、テレビ台やベンチ、デスクカウンターなど、他の家具を組み合わせて造作することも。サイズや使う素材を統一することでオーダーメイドのデザインと使い勝手を実現できます。クロスや間接照明との組合せを楽しむのもオススメですよ」(阿部プランナー、以下同)。
デザインも好きなようにできるのはワクワクしますね!収納を造作するときは、どのようにデザインや仕様を決めているのでしょうか?リノベーションの打合せについて、もう少し詳しく聞いてみましょう。
リノベーションの打合せで押さえるべきポイントは?
「まずはしまいたいモノの大きさと量を把握すること」
造作収納をつくる場合、しまいたいものの把握がまず第一、と阿部プランナー。
「キッチンの調理家電などについては、購入予定のものも合わせて具体的にリストアップしていただきます。服や本、書類の場合は、いま収納に入っている部分、収まりきらない部分のサイズを測っていただきます。
持ち物の把握とリストアップは、初回打ち合わせのときに次回までの宿題にすることも多いですね。断捨離をされるお客様は、残すものを決める作業が必要となります。先ほど扉の話が出ましたが、見せたいもの、隠したいものについても、ここで決めていただきます」
壁面収納をつくる時のコツのようなものはあるのでしょうか?
「『とにかくたくさんつくればよい』というものではなく、入れたいものに合わせて奥行きや棚板の幅を合わせるのがスッキリ見せるポイントです。また、圧迫感が出ないように、2割程度の余白を残すことをおすすめしています。本でも雑貨でも、ぎっしり入れてしまうと空間全体が狭く見えてしまうので」
壁面収納でライブラリーコーナーをつくりたい場合
「本は重いため、補強の金具や仕切り板が必要になります」
リビングや書斎につくったライブラリーコーナーに憧れます。壁面収納に本をしまう時のポイントはありますか?
「本はとても重いため、棚板を壁に固定するための金具は強力なものを選びます。あらかじめ本を入れることが分かっている場合は、棚板の高さを変えられる可動棚ではなく、固定にした方が安定します。
また、強度を保つために、幅50cmおきくらいに縦に仕切り板を入れる必要があります。そのため、ミニマムなデザインにするのは難しいかもしれないですね。しかし、文庫や新書、単行本などの版型に合わせてつくることで、スッキリした見た目にできますよ。実際にはこんな感じです」
【戸建て|築16年|リノベーション面積 約102㎡】

リビングダイニングにテレビ台も組み合わせて造作した壁面収納。
床の近くは大型本、天井に近い上部は文庫本に合わせた幅の本棚に。
オレンジの壁がとても印象的です。

本だけでなくCDやオーディオなど、あらゆるものを壁面収納に収めました。

これだけあると、まだまだたっぷり収納できますね。
造作ならではの一体感があり、何も入れていない部分も美しく見えます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t43.html
【マンション|築16年|リノベーション面積 約70㎡】

こちらはリビングの一角に腰壁を立ててゾーニングし、その奥をワークスペースとした例です。

ワークスペース側の壁は一面を本棚にして、ご夫婦が背中合わせに座るレイアウトです。
エアコンも組み入れて、背後の壁はネイビーのクロスでアカデミックなイメージにしました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s63.html
リノベーションでつくった壁面収納のバリエーション
壁面収納のバリエーションをさらに見てみましょう。
【マンション|築23年|リノベーション面積 約71㎡】

こちらは書斎の壁面収納で、白い棚板とピンクの壁で優しげなイメージ。
窓側(写真左側)の梁下にもすき間なくつくり込んでいます。
無印良品のボックスや引き出しにサイズを合わせました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t119.html
【マンション|築45年|リノベーション面積 約61㎡】

リビングの壁一面に、高さの替えられる可動棚をつくった例です。
本に限らず、雑貨や写真の飾り棚としても活用していますね。
壁は室内ドアと同じネイビー。
レコードなどのコレクションをたくさんお持ちでしたが、リノベーションを機に断捨離し、絞り込んだそうです。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t106.html
【マンション|築19年|リノベーション面積 約70㎡】

同じくリビングの壁一面につくった収納棚。
テレビ台を壁面収納に組み込んで、背面の棚は柄クロスでアクセントをつけました。

一角には、手持ちのデスクがフィットするように設計しています。
その奥には、仕事が終わったらすぐに休めるロフトベッドも造作しました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k120.html
【マンション|築43年|リノベーション面積 約62㎡】

玄関の壁一面に靴のためのオープンラックを設置した例。
天井部分はサーフィンのロングボードをしまうためのスペースに。
対面の壁の収納は通気性のよいルーバー扉付きにして、見せたくないものを隠せるようにしています。

おなじおうちのウォークスルークローゼット内部。
一方の壁はハンガーラックで、対面の壁は収納棚をつくってショップのように服をたたんでしまっています。
壁のティファニーブルーもお客様のこだわりです。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i64.html
既製品を取り入れた壁面収納リノベーションも可能
ここまで造作棚を中心にご紹介してきましたが、既製品をうまく取り入れてリノベーションをすることもできます。
【マンション|築17年|リノベーション面積 約61㎡】

リビングに無印良品の壁面収納をぴったり納めた例です。
棚板の高さに合わせてテレビの上にはオープン棚も造作し、さらに統一感を演出。
ブルーのクロスもぬくもりのある木との組み合わせに美しく馴染んでいます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i55.html
【マンション|築31年|リノベーション面積 約77㎡】

同じく無印良品のユニットシェルフを取り入れた壁面収納。
様々な種類の引き出しユニットやボックスがぴったりに収まるので、見ていて気持ちの良い空間です。
http://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_a16.html
【マンション|築36年|リノベーション面積 約81㎡】

無印良品の棚を壁に埋め込み、ニッチのように設置した例です。
より造作のイメージに近く、フラットですっきりした空間になります。

こちらのおうちはリビングと玄関の壁面収納は全て扉付きにして、上質な北欧モダンにまとめました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m95.html
まとめ
本や雑貨を見せるか隠すか、どこまでを造作にするのかといった判断は、モノの量を把握し、暮らしの優先順位を整理することで自分らしい形が見えてきます。「モノをどうしまうか迷ったら、まずは気軽にご相談ください。お客様の暮らしに合う形を一緒に探っていきましょう」と阿部プランナー。リノベーションならではの「わが家にジャストフィットする壁面収納」をぜひ見つけてください。








