チーフプランナー座談会『物のカタチを変え 人の気持ちを変える 幸せ作り』とは… Vol.3
2018年2月28日(W)
Vol.3 自分が住みたい家をつくる
お客様の想いと向き合い、チームの中心となって住まいづくりを提案するプランナーたち。
3人のチーフプランナーに座談会という形でプランナーとして日々考えていることを聞いている座談会シリーズ。チーフプランナー座談会のVol.3のテーマは「自分が住みたい家」です。
【チーフプランナー座談会】
Vol.1 住まいづくりで大切にしていること
Vol.2 プランナーの役割
Vol.3 自分が住みたい家をつくる
Vol.4 スタイル工房だからできること
Vol.5 これからのプランナーに求められること
渡辺 ノリエ
スタイル工房 チーフプランナー
好きなこと:イヌ、ネコ、テニス
於保 誠之
スタイル工房 チーフプランナー
好きなこと:ドライブ
鈴木 ゆり子
スタイル工房 チーフプランナー
好きなこと:美味しいものをつくること
“自分が住みたくなる、心地のいい家づくり”
於保:何かの取材でノリエさんが言っていて印象的だったのが、
「自分が住みたいと思う家をつくっている」
という話なんだよね。
ノリエ:「自分が住みたくなる、心地のいい家づくり」はプランをする時の一つの基準かな。
自分が住みたい!と思えるプランでなければ胸を張って提案できないですしね。
――「自分が住みたい家」というお話しが出ましたが、皆さんはどんな家に住みたいと思っていますか。
於保:意外に自分の家を考えるのは難しいんだけど...
ノリエさんがプランした三階建てのスキップフロアの家は好きだな。
(施工事例No. 497 子どもたちの元気が全開、明るいスキップフロアのお家)
明るく広がる空間に子どもたちがいてね。
その家で暮らす人たちが主役で、建物のデザインや動線が背景になってるのがいい。
ノリエ:リノベーションの相談を受けた時にスキップフロアのまんなかに壁があって、光が通らないのはもったいないなと感じて。
「壁を抜いて、開放的な空間にしませんか」と提案したんだよね。
―「壁を抜きたい」というオーダーがあったわけではないんですね。
ノリエ:「部屋を明るくしたい」というお話しでしたので、中央にある壁を抜きましょう。と...耐震設計をやり直す必要はありましたが...
「何社か見積もりを取っていた中で壁を抜くという提案は初めてでした」とお客様も驚かれていましたねー(笑)
於保:住む人の動線を大切にしている。という意味では、ゆり子さんのネコと暮らす家もいいよね。
(No.548 やっぱり猫がすき!デザイナー集団の家)
家中がキャットウォークやキャットタワーでつながっていて、ネコ好きな人には嬉しいだろうね。
ゆり子:線路沿いの二世帯住宅だったので、防音対策にも注意しながら、ネコと楽しく暮らすことをコンセプトにプランしたお住まいですね。
ノリエ:私もあのネコの家は大好き。ネコが大好きだし(笑)
―家をプランするといういよりも、住む人のくらしをプランするということでしょうか。
ゆり子:若い女性3人の暮らしかたや想いに共感して。3人を応援したい気持ちでプランを作ったかな。とても大変だったけれど、3人に寄り添いながら作ったお住まいです。
ノリエ:於保さんが手掛けた家は、格好いい家が多いよね。
ゆり子:なんていうか...哲学的だよね。新築も素敵だし。
ノリエ:私が好きなのは「築60年の風合いを生かした家」かな。
リビングに光のひろがりがあって、窓からシンボルツリーが見えたりしてさ。
(No.220 築60年の風合を新しい型で受け継ぐ)
於保:おばあちゃんが住んでいた家だから。と元々あった柱と梁を残して解体して、リノベーションしたんだよね。
自然の光や窓からの景色、構造などの変わってはいけない「普遍的なもの」、 リビングの間取りや家具、インテリアなどの「可変的なもの」。
両方のバランスをうまく組み合わせてプランすることは自分にとっては一つのテーマかな。
ゆり子:すごくシンプルでいいよね。普遍的なものと可変的なもののバランスがうまく取れている家だと思うな。
ノリエ:そうそう。シンプルで自然体。がんばり過ぎない感じがいいよね。
於保:「飾り立てるのではなく、土地や建物が本来持っているポテンシャルを最大限に引き出していきたい」という想いが根本にあるからかな。
自分が住みたい!と思える家作り。お施主様を応援したいという気持ちで生まれたプラン。普遍的なものと可変的なもののバランスを意識したお住まい。三者三様の考え方ですが、「お施主様の想いと暮らしに寄り添った住まいづくり」という根本の部分は3人とも共通しているのかな。と感じました。
次回はスタイル工房だからこそ出来ること!をテーマにスタイル工房における住まいづくりについて三人が思うところをご紹介いたします!