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リノベのコトバ(納まり)

2021年8月13日(金)
リノベーションの現場で使われる住宅用語。知らなくてもおうちはできあがるけど、知ると「こんなのもあるんだ!」とわが家が愛おしくなったり、インテリア雑誌やリノベの記事を読むのが楽しくなるかもしれません。学生のころに親しんだ辞書をめくるように、コトバの扉を少しだけひらいてみましょう。

リノベのコトバ|納まり

リノベーションの施工現場全体でよく使われる、「納まり」。「収まり」と書くこともあります。
「荷物がトランクになんとかおさまった」などのように、私たちの日常生活で使う言葉でもありますが、建築においては、部材の取り付け具合、落ち着き具合、仕上がり具合などを指します。

・リノベーションは「納まり」だらけ?!
以前に「見切り」でも触れましたが、工事においては必ず、違う素材同士の組み合わせや切り替え部分が生じます。例えば床なら無垢材とフロアタイル、水まわりではタイルやステンレスと壁(珪藻土やクロス)など。
それらの見切り部分の処理のことを「納まり」といい、「ここの納まりどうする?」「(仕上げがキレイだと)納まりがいいね」などという風に使われます。
また、建具や設備の設置具合のほか、リノベーションでは既存で残した部分と新設した部分の境目の具合も「納まり」です。リノベの施行現場は「納まり」だらけといえますね。

・細かい「納まり」は現場で決まることも
施工においては、設計図書などで事前に「納め方」の指示がされています。
しかし、図面作成時には判断できないこともあり、現場の職人の裁量に任される部分も多いのです。
見た目と使い勝手を考慮して、その場でベストな「納まり」を判断し、実行する…そこが職人の腕の見せどころです。

・プラン全体やデザインを指す場合も
素材や部材同士の技術的な接続だけでなく、空間全体の見た目を指して「納まりがいい(or悪い)」ということもあります。デザイン的に調和が保たれていて、しっくりくること、きちんと処理されていて機能的なことも指します。
感覚的なものに思えるかもしれませんが、「納まりがいい」空間は、必ず細部の技術的な納まりもきちんとしています。
まさに「神は細部に宿る」を体現しているコトバが「納まり」なのです。

リノベのコトバ|シナベニアと構造材が斜めに接触する部分の納まり
シナベニアを貼った勾配天井。構造材とシナベニアが斜めに接触する難しい部分の納まりが実に見事。

リノベのコトバ|既存と新規がなじんだ納まりのいい空間
既存の柱や羽目板張りの天井と新しく採用した無垢フローリング、珪藻土の壁がなじんだ納まりがいい空間
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