【プランナー監修】建具で変わるリノベーション!暮らしに合うパターンの選び方
「部屋を仕切るもの」というイメージの強い建具。しかし、光や風を届けたり、家事動線をスムーズにしたりと、住まいの快適性を高める大切な役割も担っています。リノベーションだからこそ実現できる建具の選び方や取り入れ方を、阿部プランナーのアドバイスと施工事例を交えながらご紹介します。

チーフプランナー 阿部
二級建築士、インテリアプランナー、二級建築施工管理技士
お客様の希望の暮らしを丁寧に確認しながら、長年の経験、知識を生かして一歩先の提案を提供。
暮らしの変化に伴って再度リノベーションするお客様、住み替えのお客様からのリピート依頼も多数。
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目次
- リノベーションではどんな建具のパターンが選べるの?
- 開き戸?引き戸?後悔しない建具選びのポイントは?
- 光を届けるリノベーション|ガラス建具のパターン事例
- 開閉で自由自在に|建具のパターンで空間をフレキシブルに使った事例
- 統一感を生むリノベーション|建具の色をそろえたパターン
- 動線改善リノベーション|建具の位置を変えて暮らしやすく
- まとめ
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リノベーションではどんな建具のパターンが選べるの?
建具ごとの特徴を知れば、暮らしに合う建具選びが見えてくる
リノベーションで選べる建具には、開き戸や引き戸、折れ戸などさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。デザインだけで決めるのではなく、部屋の広さや生活動線、暮らし方に合わせて選ぶことが大切です。
「開き戸は気密性が高く、比較的コストが抑えやすいのが魅力です。ドアらしい存在感があるので、ホテルライクなインテリアや輸入住宅、アンティーク家具などとの相性が良く、取っ手やノブのデザインで個性を出すこともできます」と阿部プランナー。
一方、スペースを有効活用したい場合は引き戸がおすすめです。
「引き戸は扉を開けるためのスペースが不要なので、廊下やコンパクトな住まいでも動線を確保しやすくなります。半開きにして風や光を調整できることや、大きく開口できるためバリアフリーにも向いている点もメリットですね」(阿部プランナー、以下同)。
最近では床にレールのない吊り戸タイプが主流となり、見た目もすっきり。さらに、収納や書斎など限られたスペースには折れ戸を採用するケースもあります。
開閉方法だけでなく、建具の色や素材、ガラスの有無まで自由に選べるのもリノベーションならでは。既製品を塗装してインテリアに合わせたり、一部だけ造作建具を取り入れたりと、予算に合わせた工夫もできます。
「デザインに関しては、建具を目立たせるのか、それとも壁になじませるのかで空間の印象が大きく変わります。廊下など建具が並ぶ場所では壁と同系色にして存在感を抑え、リビングだけアクセントカラーを取り入れるのもおすすめです」
建具で空間の印象や使い勝手は大きく変わるため、間取りと合わせてトータルで考えることが、満足度の高いリノベーションにつながります。
開き戸?引き戸?後悔しない建具選びのポイントは?
毎日使う建具は、デザインと使いやすさ、耐久性が大切
建具選びで後悔しないためには、デザインだけでなく暮らしやすさを基準に考えることが大切。毎日何度も開け閉めする建具だからこそ、開閉スペースや採光、気密性などを総合的に検討しましょう。
「まず確認したいのは、扉を開けたときに人の動きや他のドアと干渉しないかという点です。たとえば、洗面室とトイレのドアがぶつかる場所では引き戸に変更することで動線がスムーズになり、暮らしやすさが大きく向上するケースも少なくありません。
一方で、引き戸にも注意点があります。吊り戸は見た目がすっきりして人気ですが、床や壁との間に隙間ができるため、開き戸より気密性や遮音性はやや劣ります。また、建具を引き込むスペースが必要となるため、設置できないケースもあります」
既存の建具を再利用したい場合は、状態の確認が欠かせません。
「古い建具は反りや歪みが出ていることもあります。また、お客様が用意したアンティークの金物やステンドグラスを取り入れて造作する場合も、強度によっては開閉時に破損するリスクがあります」
思い出のガラスや組子細工などを活用したい場合は、動かす建具ではなくFIX(フィックス)窓として取り入れる方法をご提案することが多いそうです。
「建具は、毎日酷使される設備でもあります。見た目と使いやすさ、耐久性のバランスを考えながら選ぶことが後悔しないポイントです」
プロに相談しながら住まい全体との調和を考えることで、長く快適に使える建具選びが実現します。ここからは、建具によって暮らしやすくなったリノベーション例を見てみましょう。
光を届けるリノベーション|ガラス建具のパターン事例
【マンション|築55年|リノベーション面積 約100㎡】

玄関は窓がない間取りも多く、昼間でも暗さを感じやすい場所です。
この住まいではリビングドアにガラスを採用することで、リビングからの自然光を玄関まで届けています。
視線が抜けるため圧迫感もなく、空間全体が明るく開放的な印象になりました。

リビング入口の引き戸の鏡板の形状にして玄関からリビングが丸見えにならないように造作しました。
開け放てば大きく開口するため開放感たっぷりで、大型の荷物の搬入などにも便利です。
ガラスの建具は、玄関や廊下が暗くなりがちなマンションで特に人気があります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_f17.html
開閉で自由自在に|建具のパターンで空間をフレキシブルに使った事例
【マンション|築18年|リノベーション面積 約61㎡】

5人家族が暮らすマンションのリノベーションです。
家族が集まり、上がり畳やダイニングテーブルで思い思いに過ごせる大空間リビングをつくりました。

実はリビングの一角が、長男の子ども部屋としても使えるスペースになっています。

天井部分は開けているため、空調の冷気・暖気や家族の気配は届きます。
子どもの成長や在宅ワークなど年月とともに変化するライフスタイルに、建具の工夫で対応した好例です。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t113.html
統一感を生むリノベーション|建具の色をそろえたパターン
【マンション|施工事例】

こちらの事例では、アクセントクロスのネイビーと建具の色を合わせました。

白一色だと間延びしがちな空間も、濃い色の建具を配置することで引き締まります。
こちらのおうちは住まい全体にネイビーやブルーを印象的に取り入れていました。

建具をインテリアの一部として考えることで、住まい全体の統一感がより高まります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t106.html
動線改善リノベーション|建具の位置を変えて暮らしやすく
【マンション|築20年|リノベーション面積 約119㎡】

メゾネットタイプのマンションで、リビングドアの位置を変えたことで住まいの課題を改善した例です。

間取図を見てみると、リビングドアの位置が玄関側に移動したのが分かります。
階段室やトイレ、浴室がLDK空間に取り込まれたことで、生活スペース全体が均一な室温に保たれます。

移動のたびに寒い(暑い)思いをせず、快適に暮らせるようになりました。
トイレに行ったり入浴の際も、冬の室温差によるヒートショックの心配が軽減されます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_a32.html
まとめ
建具は部屋を仕切るためだけのものではなく、光や風を届けたり、空間を広く見せたり、暮らしやすい動線をつくったりと、住まいの快適性を大きく左右する重要な存在です。リノベーションなら、開き戸や引き戸といった種類はもちろん、色や素材、ガラスの種類、設置する位置まで、暮らし方に合わせて自由に選ぶことができます。
阿部プランナーは「建具は毎日使うものだからこそ、デザインだけでなく使いやすさとのバランスが大切です」と話します。家族構成やライフスタイル、住まい全体との調和まで考えた建具選びが、長く快適に暮らせる住まいづくりにつながります。どの建具が自分たちに合うのか迷ったら、リノベーションのプロに相談しながら、理想の暮らしにぴったりのプランを見つけてみてはいかがでしょうか。








