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【プランナー監修】リフォームで棚が欲しい!Q&Aと事例でつくり方をイメージ

2025年07月22日(火)

リフォームしたおうちに必ずといっていいほどあるのが、おしゃれなオープン棚。写真や雑貨、グリーンを飾って楽しんだり、サッと手にとりたいものを置いて便利に使ったり。ウチにも欲しい!……ということで、つくり方のコツやポイントをプロに質問。たくさんの事例もご紹介するので、マネしたいものをぜひ見つけてみて!

スタイル工房チーフプランナー 鈴木
一級建築士
お施主様と綿密なコミュニケーションを取りながら問題を解決、マンション・戸建て共に数多くのリノベーションに携わってきた。

棚をつくるにあたり、気になるのがサイズのこと。棚板の奥行や長さなどにセオリーはあるのでしょうか?

A.「棚はつくる場所、置きたいものによってふさわしい奥行きが変わります。まず、リビングやキッチンは大きいものを置いて落下すると危ないため、浅めにつくることが多いですね。最大20cmくらいでしょうか。

 玄関収納なら靴が置ける奥行き30~35cmくらい。本棚は打ち合せで置きたい本の種類を聞いています。棚板の厚みも、通常は2.5cm程度ですが美術書など重いものがある場合は厚さ3cmのものを採用します」(鈴木プランナー 以下同)。

 

Q. 可動棚と固定棚、オススメはどっち?

棚板の高さが自由に変えられる可動棚と、壁に直接つくりつけた固定棚。どちらがオススメでしょうか?

A.「それぞれにメリット・デメリットがあります。まず可動棚は、置きたいものに合わせて高さや棚板同士の間隔が変えられるため、収納として圧倒的に実用的といえます。棚板の増設もできます。その反面、可動レールが目立ってしまうのがデメリットかもしれません。白・黒・シルバーから壁の色に合わせて選びましょう。

 固定棚は、下地を壁に埋め込んでしまうため見た目がスッキリしています。収納というより、飾るものを引き立てたいときなど、ギャラリーコーナーとして使いたいなら固定棚を選ぶとよいでしょう。

 実際、リビングは固定、WICやパントリーの内部は可動という風に使い分けることが多いです」

 

Q. 棚を設置するときに気をつけていることはありますか?

A.「固定棚の場合はお客様が使いやすい高さに設置することです。打ち合わせでは身長をお聞きして、最も手にとりやすい高さでプランニングします。

 他の設備や造作家具と棚板の高さを合わせて、見た目もスッキリするようにしています」

 それではここからは、場所別に色々な棚の事例を見てみましょう!

 

 

リビングの飾り棚|リフォーム後は好きな雑貨を飾ったり、本棚にしたり

まずはリビング!家族が過ごす時間が長く、お客様をお通しする場所でもあるため、美しさにこだわりたいものですね。

 

ライブラリーやリビング収納としてしっかり機能する棚

リビングの壁一面を使い、主に本棚としてつくった例。
本は重いため棚板は厚めに、棚板の高さは変えられる仕様となっています。
背後の壁が濃紺なので、黒いレールを選んで目立たせないようにしました。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t106.html

 

こちらはMUJIのユニット収納を組み合わせました。
高さを合わせてオープン棚もつくり、まるでつながっているように見せています。
同じMUJIの引き出しやカゴもぴったり収まるため、様々な形状のものがしまえますね。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i55.html

 

リビングではなく書斎ですが、MUJIのユニット収納を使った例をもうひとつご紹介します。
こちらは床から浮かせて、壁に埋め込んだようなつくりにしました。
背板がないため、バックを好きなアクセントクロスで彩れるのも嬉しいポイントのひとつ。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m95.html

 

リビングでは、動線との兼ね合いも気をつけて

多くの人が通るリビングでは、棚が動線を妨げないようプランニングする必要があります。
こちらは棚板の奥行は最小限にして、極力出っ張りを少なくした棚の例。

写真や小さめの雑貨を飾るには十分で、リビングダイニングのフォーカルポイントにもなります。
飾ることが主目的なので、置くものが引き立つよう、金物などを使わず固定しています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_o65.html

 

こちらはコーナーに沿うようにL字型につくった例。
柱の出っ張りと幅を揃えてスッキリ見えるよう工夫しました。
棚板の高さは変えられませんが、置くものを吟味してキレイに収納しています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s124.html

 

箱階段を棚としてつくり、スペースを有効活用

棚=壁に付いているもの、とは限りません。
ロフトに上がる階段を箱型の収納棚として利用した例です。

見た目にもとてもユニークで、スペースの有効活用にもなります。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s81.html

 

同じく箱階段ですが、踏み板が互い違いになっている例です。
大工さんのおうちとのことで、さすが、木を生かした凝った意匠となっています。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k90.html

 

 

キッチンのオープン棚|調味料やおたまをすぐ手にとれる

隠したいものは扉付き収納へ、毎日使うものはオープン棚へ

棚板の下にハンギングバーを取り付けた例。
ざるやボトル用ブラシなどが吊るせるため、サッと手にとれて洗った後も乾きやすくて衛生的です。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_y78.html

 

キッチンの棚をダイニング側にも延長し、一角をカウンターデスクとしても使えるようにした例。
家事の合間のコーヒーブレイクにも活躍しそうですね。
レシピをちょっとメモしたり、ノートPCでの作業もできそうです。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k122.html

 

 

玄関土間に棚|リフォームで玄関を拡げて、収納力もUP!

ベンチやハンガーパイプなどのプラスαでさらに使いやすく

玄関横の洋室スペースの一部を使って、新しく土間収納をつくった例です。
洋室と玄関土間を仕切る壁は斜めにして圧迫感をなくし、さらに室内窓で光を採り込みました。
たっぷりの棚にベンチも造作したため、腰かけて靴がはけます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_n76.html

 

同様に玄関横の居室スペースを使ってつくった土間収納。

こちらは窓があるため棚は低めですが、奥にも可動棚を取り付けました。
ハンガーパイプにグリーンを飾ったり、上着をかけることもできます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t106.html

 

 

収納内部の棚|ずらりと並べて、美しく&使い勝手よく

収納内部の棚は、何があるかひと目で分かることが大切

パントリー内部の棚です。
棚板は奥行き浅めで、食品のストックなどが横一列に並ぶようにしています。
こうすることで、奥にモノが眠ったまま気が付くと賞味期限切れ・・・といった事態を防ぐことができます。
袋物の食品などは奥の棚のカゴにまとめてストック。
カゴと棚板の奥行きを合わせることで、すっきりムダなくしまうことができます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_y60.html

 

こちらはほぼ一室分のスペースを使ってつくられたウォークインクローゼットの内部。
玄関から廊下側へ通り抜けることができるウォークスルータイプで、棚板と収納家具を組み合わせています。
しまうものに合わせて棚を設けているため、迷うことなくさっと取り出せます。
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s121.html

 

 

まとめ

リフォームで造作棚をつくるスタートは、今あるものや置きたいものを把握することから。「家電などは現地調査でしっかり採寸しますし、お使いの本棚のサイズもお聞きして蔵書のボリュームを把握し、スッキリ納まるようにプランニングします」と鈴木プランナー。
また、棚にものを飾る時は、スペースいっぱいに載せずに7割程度までにとどめましょう。高低差をつけたり、大きさにメリハリをつけることでおしゃれに見えます。

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