0120-587-250営業時間:10:00〜18:00(火・水曜定休)

プランナーに聞いた!⑥「なにがある?家づくりの選択肢」

2019年7月21日(日)
シリーズ第6弾は基本に戻って、家づくりの選択肢についてです。私たちがマイホームを持とうと思ったとき、実はさまざまな方法が存在します。「マンションor戸建て」はもちろんですが、「新築or中古を買ってリノベ」という選択肢もありますよね。それぞれの選択肢には、金額だけではない様々なポイントがあり、住む人の志向によって向き不向きがあります。それぞれのポイントをプランナーに聞いてきました。
(写真は全てイメージです)


マンション?戸建て?
最初の大きな選択肢が、マンション(集合住宅)か、戸建てかということになるかと思います。
これは、家を手に入れることで叶えたいライフスタイルに大きく左右されます。

2018年における首都圏の新築マンションの供給戸数は37,132件、中古マンションの成約件数は37,217件。
投資用物件なども含まれますが、それでも年間7万戸以上が供給されているのが分かります。
戸建てについては、2018年の成約件数は新築で5,266件、中古は12,718件と、合わせて2万戸もありません。
新築戸建てに限れば、首都圏でも供給数が前年比を上回っているのは、千葉県と埼玉県。
首都圏ではマンションが戸建ての3倍以上あり、一戸建ては郊外で増えている、ということが分かります。

つまり、首都圏に住む場合は、供給数の多いマンションの方が選択肢も多い=ハードル自体は低い、といえそうです。
一戸建ては「一戸建てがいい!」とこだわって手に入れる人が多く、そのために、予算や供給数の問題で郊外寄りに住むことを選ぶケースが多いのです。
「少々都心から離れても、広さに余裕があり自然の多い場所で暮らしたい(子育てしたい)」人も一戸建て派には多く含まれます。
反面、一戸建てにこだわりがない人、通勤の利便性を優先したい人は、自ずとマンションを選ぶことになるでしょう。
 


【マンションの場合】新築?中古?
マンションの購入を希望する場合、新築分譲マンションと中古物件の2つの選択肢があります。
価格については、新築マンションの平均は5,871万円、中古マンションは3,333万円(2018年首都圏)。
供給数はほとんど同じなので、予算に余裕がなければ中古マンションを選ぶ、となりそうですが、そう単純な話ではありません。

マンションの場合、立地優先で探している人が多く、新築か中古かという以前に、希望エリアにあることが第一だからです。
中古によほどの抵抗がなければ、中古物件をリノベーションするという方法で、新築同然の性能と見た目にすることもできます。
不動産会社があらかじめ内装をキレイにした「リフォーム済み中古物件」も多く流通しています。
さらに、間取りを暮らしやすいように変えたり、好みの内装を実現すれば、平均価格は中古の方が安くても、相応の金額に。
最近は新築や築浅であっても、あらためて自分たち仕様にリノベーションし、理想の住まいを手に入れる人も増えています。
 


【戸建ての場合】建売?中古?注文住宅?
戸建ての場合はどうでしょうか。
まず、最も手軽(とはいえ何千万という買い物ですが)なのが、建売分譲住宅です。
建売分譲住宅は、建築会社がまとめて仕入れた土地を整備し、企画・建築した家です。
最大公約数的にニーズの高い間取りとデザインが特長で、似たデザインの家がまとまって何軒か並んでいることもあります。
建材や設備などもまとめて仕入れたものを使っており、こだわりがない人には「これで充分」という性能を備えています。

まとめて安く仕入れたものを規格化して売るため、価格的なメリットは大きいといえるでしょう。
新築マンションもそうですが、もともとモノがあるので、商品とお金を等価交換するお買い物のイメージに近くなります。

次に、中古住宅を買ってそのまま住む、もしくはリノベーションするというパターンがあります。
土地と建物をまとめて購入し、そのまま住めない場合は手を入れる必要があります。
築年数にもよりますが、耐震性や断熱性といった部分まで工事すると、1,000万円超の規模になっていきます。
リノベ費用が2,000万円を超えるような場合には、よく新築と比較されますが、肉親から引き継いだ思い入れのある家を残したい場合や、法規上建て直しができない場合などは、リノベーションの選択になります。

最後に、土地を買って、オーダーメイドの新築(=注文住宅)を建てる、という選択肢があります。
中古住宅を様々な理由で建て替えることになった場合も、ここに含まれます。
土地代に加えて、設計料も含む建物の費用、様々な付帯工事や諸費用があるため、最もお金のかかる選択肢といえるでしょう。
しかし、戸建て住宅の資産価値が20年で失われる今の日本の不動産市場では、リノベーションで性能を上げても元々の築年数で評価されてしまいます。そのため、もし次の世代に資産として引き継ぐことや転売を考えるような場合には、新築という選択肢もありなのかもしれません。
 


まとめ
スタイル工房のリノベーションや新築工事は、まず住む人のニーズがあり、その人が住みやすい家とは?というとことから始まります。「生活において何を優先する?」というところまでしっかり考えるため、「本当に家が必要?」という話になることも…。しかし、「建てる前提」では気付かなかった、隠れたニーズが見えてくることもあるのです。
いわば「住み方の選択肢」も含めてのオーダーメイドで、住む人と作り手がともに家づくりのプロジェクトを進めていくようなイメージです。最も大切なのが住み手の意思なので、お客様には、それをプランナーに伝えるという仕事があります。そのため、「こだわりがあり、プロの知恵を借りながら一緒にもの作りがしたい」…そんな人に向いている会社といえるかもしれません。

■参考:
(株)不動産経済研究所 https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/358/s2018.pdf
(公財)公益財団法人東日本不動産流通機構 http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2018.pdf
  • facebook
  • instagram
  • twitter
  • pinterest