【プランナー監修】リノベーションでの間取り変更はどこまで可能?事例で解説!
「子どもが大きくなり、自分の部屋が欲しいと言っている」「テレワークが増えたので、書斎が必要」など、ライフスタイルの変化で暮らしやすい間取りも変わってきます。限られた面積のなかで、リノベーションでどの程度まで間取りを変えることができるのでしょうか?実際の事例をもとに、プランナーに解説してもらいました。

チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。
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目次
- よくある3LDKを、広々LDK+子ども部屋2室+WICに間取り変更
- 大きな間取り変更は行わず将来を見越して使い方を見直すリノベーション
- 67㎡に5人家族。部屋数を増やしてそれぞれが心地よく
- 洋室を内壁で仕切って子ども部屋2室に間取り変更。収納も大増量
- 3LDKを、夫婦ふたり暮らしに最適化した1LDK+WICにリノベーション
- まとめ|リノベーションで間取り変更するときのポイント
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よくある3LDKを、広々LDK+子ども部屋2室+WICに間取り変更
【マンション|築41年|リノベーション面積 約63㎡】
「ご両親から受け継いだ約63㎡のマンション。水まわり設備の老朽化と結露にお悩みで、ご相談にいらっしゃいました」(黒沢プランナー、以下同)。

「もともとは3LDKで、玄関をはさんで2室、バルコニー側にリビングダイニングと和室という一般的な間取り。子ども2人とご夫婦の寝室と考えると、このままでも部屋数は足りているようにみえます。
しかし、キッチンが独立している細長いLDKは家族でゆったり過ごすには狭く、住まい全体で収納が足りていないという課題が隠れていました」

「そこで、和室を取り込んでLDKを広げ、キッチンの壁も取り払ってオープンに空間をつなげました。玄関側の2つの洋室はそれぞれベッドとデスクが置ける広さの子ども部屋にし、余スペースに家族で使えるWICをふたつ設けています」

「ご夫妻の寝室はリビングの一角につくった畳スペース。日中はリビングとつなげて広々と使い、就寝時だけロールスクリーンで仕切る仕様です。布団をしまう収納は、大きさや高さなどをじっくりと検討し、日々のストレスにならないようにしました」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k135.html
大きな間取り変更は行わず将来を見越して使い方を見直すリノベーション
【マンション|築35年|リノベーション面積 約78㎡】

「続いても、マンションにはよくある間取りですね。もとはお客様のご実家だった住まいで、2人目のお子さまを迎えるタイミングでリノベーションの相談にいらっしゃいました。」

「マンションの規約上、水まわりを大きく移動することは難しく、間取り自体はそこまで変えていません。しかし空間の使い方を見直すことで、将来にわたって暮らしやすいプランをご提案しました。
まず、2人のお子さまがまだ小さいため、リビング横にあった家族の寝室を玄関側の洋室に変更。お子さまを先に寝かせてもLDKの音に気をつかわずに済み、将来はこのスペースを仕切って2つの子ども室にできます」

「リビング横の和室はキッズスペースに変更しました。将来、お子さまに個室が必要になったら、ここをご夫婦の寝室にする計画です」

「他にも、リビングからキッズスペース→ファミリークロゼット→洗面とつながる回遊動線を設けて、忙しい子育てのなかでも家事や身支度がスムーズに行えるようにしました」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t122.html
67㎡に5人家族。部屋数を増やしてそれぞれが心地よく
【マンション|築26年|リノベーション面積 約67㎡】

「9年前に購入した築26年のマンション。お子さま3人が成長し、間取りを変更したいとご相談にいらっしゃいました。合わせて作業や収納がしやすいキッチンや、効率的な家事動線も希望されていました」

「そこで、LDKに廊下の一部を取り込み、オープンなアイランドキッチンを配置。すぐ横にダイニングテーブルを置くことで、配膳や片付けもスムーズに。奥にはパントリーも設けました」

「室内窓やガラス入りの扉を設置し、採光にも配慮しています」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s118.html
洋室を内壁で仕切って子ども部屋2室に間取り変更。収納も大増量
【マンション|築40年|リノベーション面積 約80㎡】

「12年前に中古で購入されたマンションです。家族それぞれの個室を設けたい、一部屋が納戸と化してしまっているためムダのない収納が欲しい、玄関に自転車を置ける場所が欲しいというご希望をお持ちでした」

「打ち合わせのなかで、ご家族がリビングで過ごすことが多いというお話が。そこで完全な個室をつくるよりも、これまで通り家族みんなで使えるスペースや、家族とのつながりを保てる空間をプランニングすることに」

「お子さまたちのスペースは内壁で仕切りつつも天井部分は開けて、室内にいてもお互いの気配や、外の雰囲気が感じられるようにしました」

「玄関脇にあった洋室のスペースを使い、玄関からつながる土間と納戸収納に。土間には自転車を、納戸にはアウトドア用品をたっぷり収納できます。納戸はLDKとも隣接しているため、リビング収納としても活用可能です」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t85.html
3LDKを、夫婦ふたり暮らしに最適化した1LDK+WICにリノベーション
【マンション|築15年|リノベーション面積 約80㎡】

「最後はリノベーション前後の間取図を同時に見ていただきましょう。ご夫婦ふたり暮らしと猫ちゃん2匹のためのリノベーションです。細かく分かれすぎていた3LDKの間取りを、ゆったりとしたLDKと寝室+収納に変更しました」

「洋室をキッチンに、和室をリビングとWICにとスペースを振り分けることで、LDKがゆったりとした大空間になりました。壁のキャットステップや窓の上のキャットウォークなど、猫ちゃんのための工夫も」

「壁全面に本棚をつくった寝室前スペースからはリビングと洗面・バスルームへの2WAY動線。たっぷり設けた玄関収納、猫ちゃんの飛び出し防止のためのガラス建具など、お客様の暮らしに寄り添った住まいとなっています」
https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_h61.html
まとめ|リノベーションで間取り変更するときのポイント
「リノベーションの時は『今の暮らしを便利にしたい』という意識に集中しがちですが、お客様には5年後、10年後のご家族の姿もイメージしていただくようお話しています」と黒沢プランナー。子どもが成長した後、独立した後など、ライフスタイルが変わるタイミングは案外すぐやってきます。
「また、できる限りフレキシブルに使えるようにしておくのもポイントのひとつ。当初は仕切ろうと思って建具を付けても、住んでみるとほぼ開けっ放しということになれば、もったいないですよね。
なので例えば、建具じゃなくてロールスクリーンでもいいのでは?という可能性を探ってみる。ロールスクリーンを選んだとしても、リノベーションの時に取り付けておけば、収まりよくキレイに施工できますよ」
『4人家族だから3LDKは必要』などといった考えにとらわれず、自分たちにフィットしつつ、将来も見据えた住まいとは?という視点で考えてみましょう。もちろん、アイデア豊富なプランナーが強い味方になってくれます!








