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【プランナー監修】フレキシブルな間取りを楽しむ「可動式間仕切り」のリフォーム

2025年08月26日(火)

大空間にしたり、仕切って個室として使ったり…可動式の間仕切りで、生活シーンに合わせて空間を使い分けるリフォームが人気です。そこで今回は、間仕切りのメリット・デメリットやリフォームのポイントをプランナーに質問。実際に可動式間仕切りをとり入れたリフォーム実例も見てみましょう。

チーフプランナー 黒沢
二級建築士、インテリアコーディネーター
時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。

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目次

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リフォームで可動式間仕切りを取り入れるメリットは?

ライフスタイルによっては間仕切りをおすすめしないことも

マンションを中心に、壁全面を間仕切りにした事例が増えているように感じます。どのようなおうちに可動式の間仕切りが向いているのでしょうか?

「可動式間仕切りの最大のメリットは、開閉によって空間をフレキシブルに使い分けられることです。そのため、来客が多い方や小さいお子さまがいるおうち、家族全員分の個室が確保できない場合などにおすすめすることが多いですね。

普段は間仕切りを開放してリビングを広々と使い、来客時に客間としてや、赤ちゃんのお昼寝に使いたい場合などは可動式の間仕切りがぴったりです。昼間はリビング、夜は寝室として使い分ける場合もそうですね」(黒沢プランナー、以下同)。

一方で、個室としてはやや心もとない点も。お部屋が欲しいけど空間のつながり感も欲しい、という場合には壁を立てて室内窓を設置する方が断熱・防音の面でも優れていて、予算も抑えられることが多いようです。

普段は開放(=空間を大きく使う)がメインで、『生活シーンに合わせて仕切ることもできる』という使い方をしたい場合に、可動間仕切りが向いているということですね。

 

 

可動式間仕切りを設置するリフォームのポイントは?

どう使うかをイメージして、仕切るスペースの仕様を考えよう

せっかく付けた間仕切りも、いざ住み始めると「開けっぱなし」もしくは「閉めっぱなし」になってしまったら、採用した意味が薄れてしまいますね。

「そうならないために、プランニング前のヒアリングはしっかり行います。間仕切りを活用するためには、単に仕切るだけでなく目的に合わせて空間を使いやすくする工夫が必要になるからです。

例えば、マンションで多いのが、個室を成長したお子さまにゆずり、ご両親はリビングの一部を寝室にするパターンです。昼間は間仕切りを開け放って家族が集まる広いリビングに、夜お休みになる時は間仕切りを閉めて寝室に。そのため、床の一部を畳コーナーにしたり、昼間はお布団をしまっておける収納なども合わせてご提案します。

さらに、使い方に合わせて間仕切りそのものの仕様も変わります。フレーム+全面ガラスが最も開放感がありますが、仕切る時は完全に見えないようにしたい、というご希望をいただくこともあります。すりガラスや模様ガラスを使って、光は通すものの視線は通らない状態をつくることも」

好みに合わせて造作も可能ですが、選べる既製品のバリエーションも増えているそう。床にレールのない吊り戸にすることで見た目もすっきり、開け放した時の空間の一体感、開放感がより高まります。

 

 

可動式間仕切りのリフォーム事例1|リビングを仕切る

それではここからは、実際に可動式間仕切りを採用したリフォームの事例を見てみましょう。最も多いのがリビングへの設置例です。

 

リビング隣接の和室をキッズスペースに

和室をリビングに取り込み、フローリングでつなげてひとつづきの空間にした例です。
小さいお子さんと赤ちゃんのいるご家族ということで、奥にはプレイサークルとベビーベッドが。

 

天井までのハイドアで全面ガラス、フレームも奥の壁と馴染む色を選んだため、閉めても開放感はそのまま。

 

子どものお昼寝のときも、リビングで音をたてないよう気をつかわずにすみます。
閉めることで冷暖房効率がアップするのも嬉しいですね。

写真の事例詳細はこちら:事例No.966フレキシブル空間で叶える家族 5 人の快適生活

 

書斎としても使う場合は、完全に仕切れる建具を

同様に、リビング横の和室をフローリングでつなげた例。
こちらはキッズスペースとともに、デスクを置いて書斎としても使っています。

 

そのため間仕切りはガラスの入っていないものを選び、閉めるとかなり個室に近い空間に。
オンライン会議なども落ち着いて参加することができますね。

写真の事例詳細はこちら:事例No.876子どもが笑顔で暮らせる家

 

 

可動式間仕切りのリフォーム事例2|窓際を仕切る

リビングの一部ではあるのですが、窓際スペースに可動式間仕切りを取り付ける例もあります。サンルームのように使ったり、窓際で洗濯物を干したりグリーンを育てたい人にオススメです。

 

窓際の出っ張りを間仕切りで仕切ってサンルームに

リビングからバルコニー側に張り出していた一角をガラスの間仕切りで仕切った例。
引き戸を閉めると、ブラックのフレームがインテリアを引き締めます。

 

アイアンバーを設置したため、洗濯物を室内干しすることもできます。
床は、メンテナンスしやすく水や日焼けに強いタイル貼り。
テレワーク中に気分を変えたときは、ここにテーブルを置いてお仕事することもあるそうです。

写真の事例詳細はこちら:事例No.813働き方が変わる 暮らしも変える

 

窓側全面を室内干しできるインナーテラスに

同様に、窓側スペースを間仕切りで仕切った例です。

 

天井まで高さがある間仕切り扉は造作で、縦に並ぶ4枚のガラスの内側2枚をすりガラスにしました。
窓からの光をリビングまで届けつつ、洗濯物を目隠ししてくれます。

写真の事例詳細はこちら:事例No.728Hygge ~やわらかな光と自然素材に包まれて~

 

 

可動式間仕切りのリフォーム事例3|寝室を仕切る

リビング以外で間仕切りがよく採用されているのが、寝室の入り口。スペースが限られていてもガラスを用いることで圧迫感が出にくく、視線もコントロールしてくれます。

 

玄関横に寝室を配置し家全体を回遊動線に

玄関横から土間続きで寝室をつくった例。寝室からは書斎を通って廊下側とLDK側に抜けることができます。

 

間仕切りは模様ガラスを組み合わせて、気配は分かるものの完全には見えないように配慮。
フレームで仕切られたブロックごとにガラスを変えたのも面白い視覚効果を生んでいます。

写真の事例詳細はこちら:事例No.796ワンちゃんも快適!マルチアクセス

 

寝室から洗面とリビングへ2WAYアクセス

右が寝室、奥が洗面から廊下へ、手前がリビング側へ抜ける場所に間仕切りを設置した例。
寝室の入り口を間仕切りで仕切り、真ん中の2枚をすりガラスにしました。
寝室の前の壁がライブラリーコーナーというのも素敵ですね。

写真の事例詳細はこちら:事例No.865Park Side Living

 

 

まとめ

リフォームで空間を仕切る方法には、可動式間仕切りのほかに「壁を立てる」「建具」「カーテン」「ロールスクリーン」などがあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、用途にふさわしいものを使い分けましょう。メーカーの間仕切り建具はショールームにもあります。開閉方法や重さなどが気になったら訪ねてみるのもいいですね。フレームの色や中に入れるガラスなど、セミオーダーできる製品もあるため、好みのインテリアに合わせて楽しんでください。

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