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【プランナー監修】個性的なヘリンボーン床♪リノベーション前にチェックしたいポイントを解説

2025年10月14日(火)

「ずっと憧れていた」という人も多いヘリンボーン張りの床。「ニシンの骨(herringbone)」という名前のとおり、魚の背骨のように木材をV字に組み合わせた模様は、それだけで個性的で凝った空間にしてくれます。今回は「ヘリンボーンっていいかも」と思った方のために、ヘリンボーンをリノベーションで取り入れるときの注意点やメリット・デメリットをプロに聞いてきました。

チーフプランナー 阿部
二級建築士、インテリアプランナー、二級建築施工管理技士

お客様の希望の暮らしを丁寧に確認しながら、長年の経験、知識を生かして一歩先の提案を提供。
暮らしの変化に伴って再度リノベーションするお客様、住み替えのお客様からのリピート依頼も多数。

ヘリンボーンとは?リノベーションの際の注意点は?

「凝ったつくりなので、工期と予算は余裕をもって」

初めて床に使われたのが、フランスのヴェルサイユ宮殿という説もあるヘリンボーン。ひと目で手が込んでいると分かるぜいたくな寄木細工は、高級感や個性を表現するのにぴったりです。

「リノベーションでも『どうしてもヘリンボーンにしたい』とリクエストをいただくことがあります。また『ちょっと変わった見せ方をしたい』『特別な雰囲気にしたい』というお客様には、こちらからヘリンボーンをご提案することも」(阿部プランナー、以下同)。

壁に沿って木材を並べる通常のフローリングと違い、斜めに組み合わせていくヘリンボーン。無垢の木となると一枚いちまい微妙な違いがあり、さらに木目も美しく見えるよう選んで貼っていく必要があるため、職人さんの技術も必要なのだそう。

「手間がかかるため、コストと工期はどうしても上がってしまいます。それでも、というお客様には、トータルで予算のメリハリをつけたり、スケジュールも余裕を持っていただくことをお話していますね。

さらに、無垢材をヘリンボーンに貼る場合は、釘が当たってしまうため床暖房が設置できません。床暖房必須であれば、フロアタイルを使うという方法もおすすめしています」

 

 

ヘリンボーンの床にしたときのメリット・デメリットは?

「メリットは圧倒的にデザイン。すっきりとしたフレンチヘリンボーンも素敵です」

ヘリンボーンの最も大きな魅力は、なんといっても個性的なデザインにあります。家具などはシンプルでも、ヘリンボーンの床であれば、おうちが特別な空間に。逆に主張の強い家具やアクセントウォールなども、ヘリンボーンの床であれば負けずに上手くまとめてくれるはず。

「選ぶ樹種や素材によってさまざまな表情になるのもヘリンボーンの魅力ですね。一見合わせにくそうな、アンティークやヴィンテージデザインとも馴染んでくれるのは、ヨーロッパ発祥ゆえでしょうか。

個性が強すぎると感じる場合は、V字の中心が直線になるフレンチヘリンボーンがおすすめです。板の両端を45度にカットしているのでジグザグにならず、すっきりと洗練された印象に仕上がります」

コストと工期以外のデメリットとしては、複雑な模様で空間をやや狭く見せてしまうことと、メンテナンス面です。これも無垢の木を使った場合ですが、通常の貼り方より境目が多いため、季節による木の伸縮の影響を受けやすいそう。

「無垢フローリングは、どうしても冬は乾燥で若干の隙間ができてしまいます。そこにホコリやゴミがたまりやすくなるため、お掃除が少し大変かもしれません」

それでも!とヘリンボーンの床を選んだ事例や、床以外にヘリンボーンを採用した事例をチェックしてみましょう。

 

 

事例1|LDKの床は絶対ヘリンボーン!のご指名リノベ

【マンション|築43年|リノベーション面積 約62㎡】

お父様から引き継いだマンションの一室をリノベーションした例。
真っ先に希望したのがヘリンボーンの床とのことで、LDKにとり入れました。

 

駆体現し風の天井、黒アイアンやタイルなどを合わせてインダストリアル・ヴィンテージテイストに。

 

廊下もヘリンボーン。
玄関を開けてすぐに目に飛び込んできますね。

 

樹種はホワイトオークで、これからの経年変化も楽しみにされているそうです。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_i64.html

 

 

事例2|ペットのいるおうちにもオススメのフロアタイル

【戸建て|築26年|リノベーション面積 約74㎡】

こちらは猫ちゃんと暮らすおうちで、2階をフロアタイルのヘリンボーン貼りにしました。
キャットウォークのデザインを生かしたブルーの壁と、ヘリンボーン床がよく似合っています。

 

ホワイトのドア、建具のアイアン格子とモノトーンもバランスよく利かせて。

 

ヘリンボーンのもつクラフト感が、楽器とも好相性です。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s123.html

 

 

事例3|色んな場所の床に&床以外にもヘリンボーンを

ここからは、水まわりや床以外の場所にヘリンボーンをとり入れた例をご紹介します。

 

【戸建て|築32年|リノベーション面積 約91㎡】

洗面室の床に取り入れた例。
ヘリンボーンで、海外のクラシカルホテルのような雰囲気にまとめました。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_k114.html

 

【マンション|築45年|リノベーション面積 約56㎡】

小さな面積でもインパクトの大きいヘリンボーンは、トイレにもおすすめです。

 

洗面室も同じ床で統一。
フロアタイルでも、無垢の木の質感にかなり近いものを選んでいます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m82.html

 

【マンション|築4年|リノベーション面積 約42㎡】

こちらは、ヘリンボーン柄のクロスを寝室に採用した例。
一面のみ柄クロスを使い、他の三面は同系色のセージグリーンで落ち着いたイメージにまとめています。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_m88.html

 

【マンション|築37年|リノベーション面積 約74㎡】

壁のタイルをヘリンボーン貼りにしたキッチンです。
ブルーのタイルに、ヘリンボーン模様をはっきり引き立たせる白い目地を採用。

 

対面のリビングの壁は目の覚めるようなイエローを合わせて、美しいコントラストを楽しんでいます。

 

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_t96.html

 

 

まとめ

床を中心に、ヘリンボーンの魅力についてお伝えしました。無垢材で貼ったヘリンボーンは、コストやメンテナンスの面で弱点はあるものの、凝ったつくりで空間を唯一無二のものにしてくれます。
「予算については全体でメリハリをつけて調整することもできますので、もし気になったらまずはご相談ください」と阿部プランナー。リノベーションのこだわりと優先順位も、一緒に整理してもらえるそうです。

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