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Vol.5 完成したら見えない部分こそしっかり施工

2018年6月26日(火)
住まいのプロ集団ならではの新築物件を紹介する「新築密着レポ」
M様邸のVol.5は、耐震・断熱工事などのプロセスをレポートします。

前回の記事はこちら
Vol.4 国産檜を使った長期優良住宅で、ずっと 安心・快適な住まいを

◆家は外から見えない中身が大切
前回は家を形づくる骨組みをつくる建て方についてレポートしました。今回は、そこから安心を産む耐震補強と快適な温熱環境をつくる断熱工事について順を追って紹介します。完成してからでは見られない、とても重要な工事です。

◆家の骨格を決める耐震補強工事
M様邸では長期優良住宅の認定を受けるとともに耐震評価の耐震等級も一つ上のクラス、レベル3を確保しました。
スタイル工房では建築基準法では構造計算の必要がない木造2階建ての場合も構造計算を行い安全の裏付けをしています。

①屋根の構造用合板・防水シート貼り

新築密着レポ|上棟後新築密着レポ|強固な屋根を作る新築密着レポ|防水シートを貼る
上棟の後は風雨から構造を守るため、最初に取り掛かるのが屋根です。構造用合板を施工して強固な屋根を作り、防水シートを隙間なく貼って雨を遮断しました。

②耐震金物による接合強化

新築密着レポ|金物で補強新築密着レポ|金物で補強
構造材の接合部分は構造計算で必要となる強度を確保する金物で補強していきます。「土台と基礎」「土台と柱」「柱と梁」などはホゾ組みに加え、必要に応じてホールダウン金物や引き寄せ金物を使って強度を高めていきます。

③床の水平力確保の為の構造用合板張り

新築密着レポ|構造用合板張り
床は剛床工法を採用。従来の根太床工法に比べ、水平方向の力に対して強いメリットがあります。剛床工法は根太を設けない代わりに厚い構造用合板を梁に直接張る工法。直接梁や胴差しなどの構架材に張っていく工法です。面で床が作られることで強い水平力がうまれます。

④壁の構造用耐力面材張り

新築密着レポ|構造用耐力面材
構造計算で必要となる耐力壁は認定を受けた構造用面材を使い、補強仕様書に沿って特定の釘やビスを規定のピッチで打っていきます。
写真の面材にはきちんと強度が確保できるよう、釘のピッチがあらかじめ印刷されています。

⑤隠蔽部の配管と電気配線の施工

新築密着レポ|隠蔽部 配管新築密着レポ|隠蔽部 配線
耐震補強の工事と同時進行で隠蔽部となる配管と電気配線の施工が進みます。スタイル工房では隠れてしまう部分も写真を撮って履歴として残しています。

◆快適エコを叶える温熱環境の性能UP
⑥透湿防水シート貼り

新築密着レポ|透湿防水シート貼り
外周廻りの面材を張り終わるとその上から透湿防水シートを隙間なく貼っていきます。これは雨の侵入を防ぐとともに、壁の中の湿気は外に出す優れたシートです。その後張られる外壁材との間に通気層を作ることで温熱環境の性能を向上させます。

⑦窓施工

新築密着レポ|窓施工
開口部は熱ロスに大きく関わります。そこで、断熱性能の高い樹脂複合のサッシとLow-Eガラスを採用しました。また外壁に取り付けられるサッシ工事では水の侵入を防ぐ施工にも注意が必要です。写真のように四方に防水用のテープが貼られます。

⑧重要なポイントになる断熱材の施工

新築密着レポ|断熱材 小屋裏新築密着レポ|断熱材 壁
内側の壁・床・天井には断熱材を隙間なく施工。その部位により断熱材の厚さや種類も異なります。写真の断熱材左が屋根直下に入れた180mmの分厚いグラスウール、右は壁に施工された100mmのグラスウールです。(室内側が防湿ポリエチレンフィルムで覆われ、外側は穴あきになっていて透湿するようになっています)天井部にはこの後、一面に防湿シートが張られていきます。

⑨断熱工事で重要な気密処理
断熱材の気密シートと気密シートのつなぎ目に気密テープを貼り、隙間をなくしていきます。断熱材のすき間から空気が入ってしまうと性能が落ちてしまうからです。窓周りや構造の継ぎ目などにもすき間ができないよう徹底して施工します。

新築密着レポ|全体イメージ新築密着レポ|工事中の様子新築密着レポ|工事中の様子

残るはいよいよ仕上げ工事です。設備工事・造作・内装を仕上げていきます。次回をお楽しみに。




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