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4世代が住み継ぐ賃貸併用リフォーム〜変わる家族のカタチに合わせて〜

2023年11月10日(金)
「住みたい街」ランキングで毎回のように上位に選ばれる駅から徒歩10分。美しく大きな公園のすぐそばに、そのおうちはあります。この地にS様のお父様が新築をされてから60年。賃貸マンションを併設したり、息子さんご家族が2階に引っ越してきたりと様々な出来事がありました。そしてこのたび、お住まいだった1階の半分をファミリー向けの賃貸に。リノベの詳細や、住み心地などをお聞きしました。



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目次

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先代からのS家ヒストリー。引越し、そして賃貸経営

「一面の笹ヤブ林だったこの辺りも、どんどん地価が…」



もともとは仙台にお住まいだったというS様のご家族。「ちょうど中学生のころに、親父がここに建てたのがこの家です。……もう60年にもなるのか。早いねぇ」。なかば独り言のように、当時をふりかえるS様。

人気の駅からも近く、おしゃれなお店も多いこの辺り。それでも当時は「笹だらけだった」といいます。それから、近くに女子大学ができたこともあって「ここに賃貸マンションを建てよう」と思いついたのは、S様のお母様だったそうです。開発が進むとともに上がってきた固定資産税への対策の意味合いもあり、S様のおうちの道路側、離れのあった場所にワンルーム14室の賃貸マンションが建設されました。

それから住居部分の2階を増築し、S様ご夫婦とご両親の時代を経て、S様の子育て時代へ。ご両親の旅立ちを見送られて、子どもたちも独立し、静かなご夫婦ふたり暮らし。…と思いきや、8年前には息子さんが家族を連れて、2階に同居することに。


  
【Before】独立型キッチンとダイニング、リビングと3部屋+納戸。部屋数も多くて、荷物もたくさん!

最初の出会いは、8年前の息子家族のリフォーム

「現場に出入りする職人さんが、とにかく素晴らしくて」

実は、ここがS様とスタイル工房の初めての出会いとなります。「2階の息子世帯をリフォームするにあたり、お願いしたのがスタイル工房さんでした。お嫁さんが気に入った会社、というイメージしか抱いていなかったものの、いざ工事が始まって、感心してしまったんです」。

S様が驚いたのは、現場の職人の人柄。…というのは、実はもともと現役時代は建築会社で一級建築士として活躍していたS様。数々の建築現場を経験してきたS様も「スタイル工房の大工さんや職人さんは本当に真面目で。ベテランも若い人も、みんな一生懸命に話を聞いてくれる」と驚いたそう。

「なかなかああいう職人さんたちはいませんよ」と太鼓判を押すほどでした。「新築と違い、壁をはがしてみないと分からないことも多いリフォーム。予想外のことがあっても、自分の家を建てるように真剣に悩んで、考えて。その結果、家族みんなが喜ぶようなものをつくってくれた」。そう振り返ってくれました。

一人暮らしには広すぎる1階の半分を、2LDKの賃貸に

「おかげさまで、すぐに入居者が決まりました」

『家族みんなが喜ぶリフォーム』。そんなイメージをS様の心に残した工事も無事終わり、3世代5人の慌ただしくも賑やかな日々を楽しむ間もなく、お孫さんの1歳のお誕生日を過ぎた頃、奥さまが他界。それから6年間、奥さまの思い出と愛着の残る1階におひとり暮らしをされてきました。

「でも、広すぎるとモノも増えて片付かないし、思い切って1階の半分を賃貸仕様にして、コンパクトに暮らそうかと」。その時にSさんが思い浮かべたのは、いわゆる賃貸物件専門のリフォーム会社ではなく、2階の息子さん世帯のリフォームを担当したスタイル工房でした。

「息子の時の工事と同じで、渡辺さん(プランナー)が来て、こちらの希望をぱーっと手描きの図面にしてくれました。ほぼお任せしていたけど、工事が終わるとすぐに入居者も決まって」。


  
  
【After】賃貸部分。お庭に面した広いLDKと対面式キッチンを備えた2LDKが、平屋の戸建てのような感覚

賃貸部分は約13帖のリビングから庭が望める2LDK。回遊動線や3口コンロ、ブルーグレーのアクセントクロスなど、賃貸とは思えないほど贅沢なつくりです。人気の高いエリアとはいえ、周辺の相場より若干高めの家賃設定。
それでも、すぐに入居者が決まったそうです。

リノベにあたり断捨離を敢行。それでもS様が残したかったもの

「食器も何もかも手放したけど、ここだけは昔のまま」

気になるS様の住居部分ですが、お庭に面した、こちらはワンルーム。ひとつながりの空間にありながら、ゆったりとしたリビングと、内側に水まわりを集約させて、寝室はほどよく独立感もあります。新たに玄関も新設しました。

家具を置かなくても済むように、リビングの壁一面にはテレビボードを組み込んだ壁収納を造作。家具職人によるこだわりの品です。「普段はここに置いたソファに座って、テレビをみたり、庭を眺めたりしてくつろいでいますね」。

対面である寝室側の壁は一部を板張りに。「神棚を除くと、ここだけは前の家で『残して欲しい』とお願いした部分です。壁が全て真っ白だと寂しいし、ローズウッドのいい材だから」。

ちょうどベッドの頭側の壁で、お休みになるS様を毎晩見守っているかのようです。1階にあふれていた多くの持ち物を処分し、すっきりとした暮らしを実現したS様ですが、大切なものはちゃんと残されました。

  
  
【After】住居部分。美しいつくりの造作家具が、既存のままの神棚や板張り壁とも調和しすっきり暮らせる

お付き合いは続いていく。これからこの家で、やりたいコト

「これからは、地球にも優しいリフォームの時代」

実はこれから、ワンルームの賃貸部分のリフォームも計画しているというS様。「広めの部屋のニーズが高まってること、事務所としての入居者が増えていることもあって。ワンルームを合わせていくつか間取りを広げてみるのはどうだろうかと思っているんです」。

「これからはやっぱり古いものを生かしながら、住み継いでいく時代だと思う。その方がムダがなくて、地球にもやさしいですよね。使えるものは上手に使っていくのがみんなのため。そう思います」とS様。もちろんそのときはまたスタイル工房さんに電話しますよ、とありがたいお言葉をいただきました。

これまで4世代が住み継ぎ、お孫さんにとっても実家となったS邸。60年間、家族の成長と共にカタチを変えてきたS邸には、これからもゆったりと優しい時間が流れつづけるのでしょう。そして、住まいだけでなく、収益という面でも資産を継承していけるのは、とても心強いことだと思います。
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