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Vol.2 (前編) 施主であり大工でもある初めての体験、理想に向けて腕がなる

2019年5月13日(月)
住まいのプロ集団ならではの新築物件を紹介する「新築密着レポ」。今回はいつもスタイル工房で改修工事をしてくれている大工さんご自身の家づくり。奥さまのご実家を二世帯住宅に建て替えた実例です。vol.2は家づくりの楽しさやご苦労をインタビューしてみました。

新築密着レポート|大工がつくる大工の家|上棟の様子


デザインにうっとり、でも施工は大変かもしれない
——あまり細かな要望は伝えず、設計はスタイル工房にお任せしたそうですが、ファーストプランをご覧になった印象はいかがでしたか。

K様●自分たちの思いを汲み取って、なるほど!というプランを提案してくれたと感じました。たとえば、縦にも横にも広がる勾配天井のLDKや、敷地の高低差を活かしたスキップフロア、限られたスペースを明るく開放的に見せる親世帯の玄関、吹抜けから光を取り入れる工夫など。そうそう、外観をモダンに見せつつお隣への採光に配慮した屋根形状などもさすがだなと思いました。

新築密着レポート|大工がつくる大工の家|勾配天井・梁の現し・LDK

——個性豊かなマイホームになったかと思いますが、一方、実際に形にしていく大工さんとしてはご苦労もありましたか。

K様●そうですね、真四角で総二階のようなプランなら、確かにつくりやすいんです。わが家の場合、凹凸のある外形だし、単純じゃない屋根形状。それにスキップフロアや勾配天井にロフト、変形の上り框など、施工の難しい要素がたくさん。完成したら、妻がよろこんでくれるのはわかっていました。逆に、大工仲間からは「ずいぶん大変だったね」といわれました。


基礎から建方まで


凝った設計こそ、大工の腕の見せどころ
——特にどんなところが難しかったのでしょう。

K様●いやあ、現場でないと説明しにくいんですが。わかりやすいところでいえば、親世帯の玄関上り框かな。上り框は釘を使わずホゾ組みでキレイに見せます。親世帯の上り框はとても幅広く斜めに配置されていて、左端の一片が極端に短い「への字」のような設計。設計図や施工図を元につくるわけですが、こういう特殊な形状の場合は現場で微調整が必要。玄関の目立つところですから慎重に傷をつけないように、あて木をして組み合わせ、うまく合わなければカンナやノミで削って調整し、また組み合わせてを繰り返し、スッキリ収めました。腕の見せどころでもあります。

 


新築密着レポート|大工がつくる大工の家|玄関・上がり框・土間新築密着レポート|大工がつくる大工の家|玄関・土間・上がり框
限られたスペースを活かした親世帯の玄関


1階の親世帯と2階をつなぐ階段を作る様子



<Vol.2 後編へ続く>


 
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