事例No.984階段の移動がカギ！安心・快適な二世帯住宅へ東京都 戸建てリノベーション

●階段を掛け替えることで空気の流れを創出
●“ご家族の暮らしやすさ”を重視した間取り

3階建て特有のフロアごとの温度差問題、使いにくい間取りの両方を解決するには、L字型の住まいを分断している階段の移動が不可欠と考えました。そして、空気を循環させやすい鉄砲階段を家の真ん中に配置し、家全体の温度を均一にする熱交換型の換気扇を導入。そのためには構造計算のやり直しと確認申請の取り直しが必要です。そこでプランニングを進める前から社内の専門設計室と協働し、構造計算をやり直して確認検査機関の審査を通しています。
T様の居住スペースとなる1階はコンパクトなキッチンと水廻りを備え、リビングはご友人を招ける広さを感じるつくりに。採光計算をし直し、晴れて居室扱いのリビングにしました。また、冷暖房効率と世帯間の音に配慮して階段部にドアを設置しています。
2階はキッチンを南側へ移動し、リビングと一体化。寝室とつながる階段部は回遊動線として、使いやすい間取りとなりました。
3階は使われていなかったロフトをなくして屋根面を構造補強。全ての部位の断熱材を充填し直すとともに開口部はすべて新規サッシ・二重サッシにして断熱化。断熱等級5～6の水準を実現しています。
また、構造計算のやり直しにより、耐震等級は1相当から3相当にアップ！世帯間の程よい距離感とそれぞれの生活に合った間取り、この先も安心・快適に過ごせる性能を叶え、あらゆる面から“暮らしやすい家”となりました。