2020年の二世帯リノベ!共有部分や暮らし方の傾向は?
2020年12月27日(S)
毎年お届けしている「二世帯住宅」「親との同居」リノベーション。お互いに何かあった時に助け合えるのはもちろん、親世帯にとっては孫の顔を見られる喜びが、子世帯にとっては親の近くで子育てができるという安心感があります。
親子それぞれのライフスタイルで家のどこを共用にするかは変わってきますが、今回は「LDKはそれぞれにつくり、玄関とお風呂を共用に」というパターンが多めでした。施工例をいくつかご紹介します。
2階の個室3室→子世帯仕様の1LDKにリノベ
まずは子世帯のみをリノベーションし、暮らしやすくした例です。
ご実家の2階に若夫婦とお子様が暮らしていましたが、二世帯仕様ではなかったため、水まわりは全て共用でした。
キッチンは1階にしかないため、料理や後片付けのたびに階段を行き来していたという奥様。
「まだ目が離せない年頃の子どもを見守りながら料理がしたい」という想いから、2階にLDKを新設することに。
バルコニーに面した2室をつなげてLDKにし、全体が見渡せるアイランドキッチンを設置。
テレビ奥に壁を立ち上げ、半個室のワークスペースも設けています。
1LDKの間取りに大型のWICなども作ることで、生活の大半を2階でできるようにしました。
上記事例詳細はこちらから
No.696 家族と一緒に
2階子世帯にも友人を呼べるLDKを
つづいても、二世帯仕様ではない実家をリノベーションしたおうちです。
2階は書斎をお父様が、3部屋と納戸を子世帯が使っていましたが、分かれた間取りに使いづらさを感じていました。
また、2階にもお友達を呼べるような広いリビングがほしいと考え、リノベーションを決意しました。
こちらが和室と洋室をつなげてつくったリビング。
室内窓で、その向こうの階段室まで光を取り込んでいます。
ちょっとしたお茶の用意などはこちらでできるよう、ミニキッチンを設置。
タイルと飾り棚でカフェのようなコーナーに仕上げました。
キッチンの奥には防音室もつくり、家族で音楽の演奏が楽しめるスペースに。
絵本の表紙を見せながら飾れる棚は、奥様が気になったインテリアを参考に造作。
棚の奥はグリーンのアクセントクロスを貼り、さらにお気に入りに。
お父様の書斎へは階段ホールから直接アクセスでき、トイレなどはその近くに設置。
二世帯ならではの思いやりと、間取りの工夫が詰まった家です。
上記事例詳細はこちらから
No.724 リビングは子どものアトリエ
築47年の実家を安全&快適な二世帯住宅に
ここからは、親世帯もまとめてリノベーションした例をご紹介します。
築47年でしばらく空き家にされていたということで、まずは綿密な現地調査が行われました。
その結果、しっかりとしたつくりであることが分かり、もとの設えをなるべく生かしてプランニングがスタート。
こちらが1階の親世帯です。
雰囲気たっぷりの木製サッシも内窓として残し、外側に断熱サッシを設置して断熱性を向上。
築47年を経てもゆがみが出ていない木製建具枠や、職人技で作られた欄間を活かして美しい和の空間に。
こちらはコルクタイルを敷いた2階の子世帯。
1階とはガラリと雰囲気が変わり、勾配屋根とキッチンのタイルがナチュラルなイメージです。
間取りは1LDKで、小屋裏を利用してロフトを新設しました。
上記事例詳細はこちらから
No.723 47 年の歴史の面影を感じながら2 世帯で暮らす
共用するメリットは「広く作れる」こと
つづいては、もともと2世帯仕様の中古住宅を購入し、住みやすくリノベーションした例です。
親世帯の1階は間取り変更をせず床を無垢フローリングにし、共用の水廻り設備をすべて新しくしました。
3LDKの2階子世帯は、個室の一部屋をリビングとつなげて広々と。
キッチンからも目が届くキッズスペースとして使っています。
引き戸を閉めることで、個室としても使えるフレキシブルな間取り。
来客時の客間や、将来は子ども部屋にすることもできます。
壁付けだったキッチンは対面にして、モルタル調に塗装したカウンターを立ち上げました。
キッチン奥の和室も洋室に変えて、ターコイズブルーのクロスで自分たちらしい空間に。
お風呂は1階のものを共用しますが、2階に洗面台をつくることで、日常の手洗いや朝の支度に対応。
実験用のシンプルなシンクに、ブルー系マルチカラーの縦長タイルを組み合わせました。
リビングドアの水色とも爽やかにカラーコーディネートされていますね。
こちらは1階の玄関ホール。
右側のグレーの土間タイルや靴収納は既存のものを利用しています。
左側は、収納スペースの壁を取り払ってカラフルなタイル貼りのオープンスペースに。
広々とした玄関は気持ちよく、3世代同居でもゆったり使うことができます。
今はベビーカーを、ゆくゆくは子どもたちの自転車やアウトドア用品などの収納も叶いますね。
上記事例詳細はこちらから
No.709 程よい距離感でずっと仲良し
コンパクト&回遊動線で使いやすく
最後にご紹介するのは完全分離型で、なんと4世代同居のファミリー。
ご両親とおばあ様が暮らす完全分離型の二世帯住宅へ、ご夫婦とお子さん2人が同居できるようリノベしました。
こちらが新たに同居した4人家族のためのLDK。
おばあ様がお住まいの1階に玄関をつくり、2階の半分にLDKとWIC、寝室をつくりました。
寝室はゆくゆくは仕切って子ども部屋としても使えるように配慮しています。
こちらは同じ2階につくったLDK。
寝室とはロールスクリーンで仕切って軽やかな空間に。
寝室の奥はウォークインクロゼット、洗面、バスルームと回遊できる間取りになっています。
家族の思い出いっぱいのアルバム収納棚を移設して、ぴったりに収めました。
上記事例詳細はこちらから
No.733 合言葉は「早くおうちに帰ろう!」
まとめ
基本的には、共有する部分が増えるほどリノベーション費用は下がります。また、限られたスペースに2つつくるよりも、みんなで使うためにひとつ作る方が、ゆったりとぜいたくな広さがとれます。
玄関とお風呂を共有するのは、二世帯同居のメリットを生かした合理的な方法といえるでしょう。2020年はテレワークなどで「帰宅時間が遅くなって迷惑をかけるのでは」という心配が減り、このような選択をしたお客様が増えたのかもしれません。
もちろん正解は家族の数だけあるので、みんなで話し合って、しっかりプランナーに伝えてください。ほどよい距離で、家族全員が気持ちよく暮らせる間取りを見つけていきましょう。
親子それぞれのライフスタイルで家のどこを共用にするかは変わってきますが、今回は「LDKはそれぞれにつくり、玄関とお風呂を共用に」というパターンが多めでした。施工例をいくつかご紹介します。
2階の個室3室→子世帯仕様の1LDKにリノベ
まずは子世帯のみをリノベーションし、暮らしやすくした例です。
ご実家の2階に若夫婦とお子様が暮らしていましたが、二世帯仕様ではなかったため、水まわりは全て共用でした。
キッチンは1階にしかないため、料理や後片付けのたびに階段を行き来していたという奥様。
「まだ目が離せない年頃の子どもを見守りながら料理がしたい」という想いから、2階にLDKを新設することに。
バルコニーに面した2室をつなげてLDKにし、全体が見渡せるアイランドキッチンを設置。
テレビ奥に壁を立ち上げ、半個室のワークスペースも設けています。
1LDKの間取りに大型のWICなども作ることで、生活の大半を2階でできるようにしました。
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No.696 家族と一緒に
2階子世帯にも友人を呼べるLDKを
つづいても、二世帯仕様ではない実家をリノベーションしたおうちです。
2階は書斎をお父様が、3部屋と納戸を子世帯が使っていましたが、分かれた間取りに使いづらさを感じていました。
また、2階にもお友達を呼べるような広いリビングがほしいと考え、リノベーションを決意しました。
こちらが和室と洋室をつなげてつくったリビング。
室内窓で、その向こうの階段室まで光を取り込んでいます。
ちょっとしたお茶の用意などはこちらでできるよう、ミニキッチンを設置。
タイルと飾り棚でカフェのようなコーナーに仕上げました。
キッチンの奥には防音室もつくり、家族で音楽の演奏が楽しめるスペースに。
絵本の表紙を見せながら飾れる棚は、奥様が気になったインテリアを参考に造作。
棚の奥はグリーンのアクセントクロスを貼り、さらにお気に入りに。
お父様の書斎へは階段ホールから直接アクセスでき、トイレなどはその近くに設置。
二世帯ならではの思いやりと、間取りの工夫が詰まった家です。
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No.724 リビングは子どものアトリエ
築47年の実家を安全&快適な二世帯住宅に
ここからは、親世帯もまとめてリノベーションした例をご紹介します。
築47年でしばらく空き家にされていたということで、まずは綿密な現地調査が行われました。
その結果、しっかりとしたつくりであることが分かり、もとの設えをなるべく生かしてプランニングがスタート。
こちらが1階の親世帯です。
雰囲気たっぷりの木製サッシも内窓として残し、外側に断熱サッシを設置して断熱性を向上。
築47年を経てもゆがみが出ていない木製建具枠や、職人技で作られた欄間を活かして美しい和の空間に。
こちらはコルクタイルを敷いた2階の子世帯。
1階とはガラリと雰囲気が変わり、勾配屋根とキッチンのタイルがナチュラルなイメージです。
間取りは1LDKで、小屋裏を利用してロフトを新設しました。
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No.723 47 年の歴史の面影を感じながら2 世帯で暮らす
共用するメリットは「広く作れる」こと
つづいては、もともと2世帯仕様の中古住宅を購入し、住みやすくリノベーションした例です。
親世帯の1階は間取り変更をせず床を無垢フローリングにし、共用の水廻り設備をすべて新しくしました。
3LDKの2階子世帯は、個室の一部屋をリビングとつなげて広々と。
キッチンからも目が届くキッズスペースとして使っています。
引き戸を閉めることで、個室としても使えるフレキシブルな間取り。
来客時の客間や、将来は子ども部屋にすることもできます。
壁付けだったキッチンは対面にして、モルタル調に塗装したカウンターを立ち上げました。
キッチン奥の和室も洋室に変えて、ターコイズブルーのクロスで自分たちらしい空間に。
お風呂は1階のものを共用しますが、2階に洗面台をつくることで、日常の手洗いや朝の支度に対応。
実験用のシンプルなシンクに、ブルー系マルチカラーの縦長タイルを組み合わせました。
リビングドアの水色とも爽やかにカラーコーディネートされていますね。
こちらは1階の玄関ホール。
右側のグレーの土間タイルや靴収納は既存のものを利用しています。
左側は、収納スペースの壁を取り払ってカラフルなタイル貼りのオープンスペースに。
広々とした玄関は気持ちよく、3世代同居でもゆったり使うことができます。
今はベビーカーを、ゆくゆくは子どもたちの自転車やアウトドア用品などの収納も叶いますね。
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No.709 程よい距離感でずっと仲良し
コンパクト&回遊動線で使いやすく
最後にご紹介するのは完全分離型で、なんと4世代同居のファミリー。
ご両親とおばあ様が暮らす完全分離型の二世帯住宅へ、ご夫婦とお子さん2人が同居できるようリノベしました。
こちらが新たに同居した4人家族のためのLDK。
おばあ様がお住まいの1階に玄関をつくり、2階の半分にLDKとWIC、寝室をつくりました。
寝室はゆくゆくは仕切って子ども部屋としても使えるように配慮しています。
こちらは同じ2階につくったLDK。
寝室とはロールスクリーンで仕切って軽やかな空間に。
寝室の奥はウォークインクロゼット、洗面、バスルームと回遊できる間取りになっています。
家族の思い出いっぱいのアルバム収納棚を移設して、ぴったりに収めました。
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No.733 合言葉は「早くおうちに帰ろう!」
まとめ
基本的には、共有する部分が増えるほどリノベーション費用は下がります。また、限られたスペースに2つつくるよりも、みんなで使うためにひとつ作る方が、ゆったりとぜいたくな広さがとれます。
玄関とお風呂を共有するのは、二世帯同居のメリットを生かした合理的な方法といえるでしょう。2020年はテレワークなどで「帰宅時間が遅くなって迷惑をかけるのでは」という心配が減り、このような選択をしたお客様が増えたのかもしれません。
もちろん正解は家族の数だけあるので、みんなで話し合って、しっかりプランナーに伝えてください。ほどよい距離で、家族全員が気持ちよく暮らせる間取りを見つけていきましょう。