事例No.421余白をデザインするマンションリノベーション

以前住んでいた街と同じ沿線内で中古マンションを探していたK様夫妻。
「駅が近いこと、70㎡以上、環境のよさが条件でした。でも、予算や条件を考慮すると、どんどん都心から離れてしまって…」。
そんな中、見つけたのは埼玉県の築31年の物件。最寄駅から徒歩7分と近く、都心へも30分以内で出ることができます。

「家の周りはなにもありませんが木々が多く、のどかな雰囲気です」。なにより職場まで2駅で、自転車でも通うことができるそうです。通勤ラッシュとも無縁の、ゆったりした暮らし。そんな新生活にぴったりの、優しいお家づくりがスタートしました。

K様夫妻がパートナーに選んだのは、自然素材を使った優しい雰囲気のリノベーションが得意なスタイル工房。「ここがいちばん、ふたりの理想をかたちにしてくれそうだったので」とK様。

もともとは壁付けキッチンのLDKと、個室に分かれていた間取りの壁を取り払い、ひとつの大きなLDK空間にしました。天井は10cm上げることで、さらに広がりが生まれています。キッチンも対面式にし、入口側からも、リビング側からも回遊できるように。キッチンカウンターも幅・広さがたっぷりとってあるため、おふたりが一緒に立ってもゆったり作業をすることができます。
キッチンを移動するときにできた配管分の床の高低差は、あえて段差として残し、リビングとダイニングの間をさりげなくゾーニング。空間のアクセントにもなっています。
シュークロークやウォークインクロゼットなど、夫婦ふたりの荷物をしまう収納も充実させました。シュークロークの可動棚や明りとりの窓、壁の上部を開けることで通風と採光を確保したクロゼットなど、細部までこだわった使い勝手のよさもポイントです。

今回のリノベーションで、無垢の床、広いリビングという希望以外は奥さま主体で進められたそうですが、回遊できるキッチンのアシンメトリーなデザインはご主人のアイデア。
また、リビングの珪藻土はふたりでレッスンを受け、DIYで仕上げたそう。「けっこう力のいる作業でしたが、やってよかった」と家づくりを振り返ります。
タオルハンガーやペーパーホルダーなどのパーツを自分たちで探したり、お家づくりにも積極的に参加し、さらに愛着が深まったようです。
ほかにも、ツーバイ材で造作したTV棚や本棚など、インテリアへのこだわりもたくさん。

夫婦ふたりが協働してつくったグリーンいっぱいの部屋の心地よさは、まるでお気に入りのカフェみたい。思わず伸びをして、深呼吸したくなるようなお家になりました。ワンちゃんもうれしそうです。「寝室からは、川沿いの桜並木も見えるんです」と、内も外も緑に囲まれた新生活について、笑顔で語ってくれたK様でした。